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猫が腕枕で寝る5つの理由

猫の無防備な寝顔は、飼い主さんを大いに癒してくれます。それが、飼い主さんの腕枕での寝姿だったら、さらに格別です。でも、腕枕を続けるのは辛いもの。そんな、飼い主さんにとって幸せでもあり、時に苦痛の素でもある猫の腕枕。猫が腕枕したがる理由とその気持ちを覗いてみましょう。

腕枕で寝ている猫を見られるのは、飼い主冥利につきる!

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警戒心が強くて臆病な猫が、飼い主さんにだけ見せてくれる表情を見るのは、飼い主さんにとってこの上ない幸せでしょう。猫が飼い主さんの腕枕で安心しきって眠っている姿も、その一つです。では、猫が飼い主さんの腕枕で寝たがるのはなぜなのでしょうか。その理由や気持ちを探ってみましょう。

猫が腕枕で寝る5つの理由

猫寝る

猫は、なぜ飼い主さんの腕枕で寝たがるのでしょうか?もっと広い場所で伸び伸びと寝る方が、安心して気持ち良いのではないかと思いませんか?実は、広々とした場所で寝るよりも、飼い主さんに寄り添って寝る方が、猫にとっては安心できるのです。では、猫が腕枕をしたがる理由、腕枕で寝る時の猫の気持ちについて、みていきましょう。

①腕枕は信頼の証

猫の急所がどこにあるか、ご存知でしょうか?それは、骨に守られていないお腹と顎の下です。急所である顎を飼い主さんの腕に預けた状態ですやすやと眠るという行為は、猫の飼い主さんに対する信頼感の証なのです。その姿は、全身が脱力し、警戒心のかけらもないことが、一目で分かります。我が家では、テーブルの上に腕を輪のようにして乗せていると、愛猫が自ら腕の輪の中に入り込み、顎をちょこんと乗せてすやすやと眠ることが多いです。時には、腕に巻きつくようにしがみついてくることもあります。

また、夜、一緒に布団の中に入り、腕枕で眠る猫も多いようです。我が家の猫は、布団の中ではぴったりと私の腰の辺りに身を寄せて、眠ります。その猫の身体を、私の腕で囲うようにすると、腕に前脚を乗せたり顎を乗せたりしてきます。猫は、飼い主の側にいると安心できるのです。そして、身体を寄せていることで、より深い安心を得ているのです。布団の中で眠る場合は、腕枕をしてもしなくても、顔の近くであればあるほど信頼の度合いが強いと言われています。

②匂いをつけて縄張りを主張

猫がマーキングをして縄張りを主張する動物だということをご存知の方も多いでしょう。猫は、口の周りや顎の下、耳の付け根、肉球、尻尾の付け根、肛門などに臭腺という、匂いのする液体を出す腺を持っています。つまり、腕枕をして飼い主さんの腕に顎を乗せると、自然に顎の下の臭腺を飼い主さんの腕に擦り付けてマーキングすることになる訳です。腕枕をすることで、猫は飼い主さんに匂いをつけて、自分の縄張りであることを主張しているとも言えるのです。

③親愛の情

物ではなく、親しい相手に匂いをつけるという行為は、縄張りの主張の他に、親愛の情を示すことでもあるのです。それは「もっと仲良くなろうね!」という、とっておきの挨拶なのです。特に、飼い主さんが外出先から帰ってきた後や入浴後は、自分がつけた匂いが弱まったり消えたりしているので、「なんだよぉ、僕(私)の匂いが消えているじゃないか。僕(私)の匂いをつけて、もっともっと仲良くしようよぅ!」などのような気持ちでいるのかもしれません。いずれにしろ、なんの警戒心も抱かずに飼い主さんの腕に身を任せて眠るという行為は、飼い主さんに深い愛情を示している行動以外の何物でもないでしょう。

④暖を求めて

多頭飼いの場合、寒い日に猫達が一箇所に集まってお団子のように丸まり、暖をとりながら眠る光景を目にすることがしばしばあります。布団の中に一緒に入ってきたり、腕枕で身体を寄り添わせたりしながら寝るのは、このように仲間同士で集まり、暖かくして寝るという行動と同じだとも考えられています。そのため、一般的に、腕枕は秋から冬にかけて多く見られる行動のようです。

⑤母親の温もりを求めて

野生の猫と違い、飼い猫は自立する必要がありません。だから子猫の気分が残ったままなのです。そのため、子猫が母猫に寄り添って眠る時と同じ気分で飼い主さんに寄り添って寝ていることもあります。母親が子供に無償の愛を注ぐのは、人も猫も同じです。そして、飼い主さんも愛猫に無償の愛を注いでくれるので、猫にとっては母親と同じ存在という訳なのです。腕枕で眠りながら、口をムニュムニュさせて、前脚で飼い主さんの身体をふみふみしている時は、まさに子猫時代に戻って、母親のミルクを飲んでいる気分に浸っているのでしょう。そんな時は、飼い主さんが着ている服を甘噛みするようにチュパチュパして、よだれを流すことも。そこは母猫の気持ちになって、怒らないであげましょうね。

腕枕する相手は飼い主さんだけとは限らない

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実は、猫は他の猫や一緒に暮らしている他の動物に身体を寄せ、もたれかかって寝ることが良くあります。つまり、腕枕をして寝る相手は、飼い主さんに限ったことではないのです。飼い主さんと同じくらい信頼できる相手であれば、猫は腕枕のように身を寄せて眠ります。そんな時も、飼い主さんはヤキモチを焼かずに、温かい目で見守ってあげましょう。

腕枕をしてくれない猫の理由

猫マフラー

一口に猫と言っても、それぞれに個性があり、どの猫も同じような行動をするとは限りません。特に、その猫が飼い主さんと一緒に暮らすようになるまでにどのような経験をしてきたのかによっても、猫の警戒心等は変わってきます。そのため、どの猫も必ず腕枕をするとは限りません。また、飼い主さんのことをすっかり信頼しているのだけれども、飼い主さんの寝相が悪く、落ち着いて寝られないから腕枕をしないということもあるようです。基本的には、相手と適度な距離感を保って付き合うのが猫の流儀です。飼い主さんが無理に腕枕をさせようとしつこくすると、かえって嫌がられてしまいます。飼い主さんが腕枕をしたいのに、猫がしてくれないという場合は、無理強いはせず、猫に任せるのが一番です。

まとめ

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机の上でも布団の中でも、腕枕をしている時間が長くなると、飼い主さんの方が疲れてきたり、他のことができなかったりして困ることになるものです。その場合、飼い主さんの腕と同じくらいの高さのぬいぐるみなどを用意しておき、熟睡中にそっと腕と入れ替えて代替え用枕にすることもありでしょう。猫も飼い主も、共に幸せに過ごせるのが一番。猫によっても個性があり、かなり乱暴に腕を外しても熟睡を続ける猫もいれば、ちょっとした動きでも目を覚ましてしまう猫もいるので、猫の個性を見極めて、幸せな腕枕生活を続けてください。ただし、くれぐれも寝相には気をつけて!特に、相手が子猫の場合は要注意です!

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