猫うつ伏せ

猫のおならで心配される6つの病気!おならに影響を及ぼす原因

人と違ってあまり音が出ないので気付きづらい猫のおならですが、臭いや頻度の変化は体調不良のサインかもしれません。猫のおならの仕組みを知り、おならが示してくれる体調不良のサインを見極められるようになりましょう。

猫のおならに気づいたことはありますか?

猫ゴロゴロ

猫と人のお尻は作りが違うので、猫のおならは無音のことが多いです。そのため、猫がおならをしてもあまり気づかない人が多いようです。猫は肉食獣なので、基本的におならの臭いはくさいのが基本です。しかし、おならの臭いや頻度が変わった時は、体調の変化を意味していますので、注意が必要なのです。今回は、猫のおならとそれにまつわる体調変化についてみていきましょう。

消化の仕組みとおならの関係

猫

飲み込んだ食べ物は、胃で一部が消化・吸収され、次に小腸でほとんどの栄養分が消化・吸収されます。小腸で消化・吸収されなかった食べかすは、大腸へと運ばれて、腸内細菌による腐敗と発酵の末、水分が吸収されて便となり、体外に排出されます。食べ物と一緒に飲み込まれた空気と、大腸で発酵した時に発生したガスが、おならです。飲み込んだ空気は、ゲップとして口から出ていくことがほとんどなのですが、食べ物と一緒に腸の奥まで運ばれていくものもあるのです。この、運ばれていった空気が、おならの80%以上を占めているといわれています。残りの腸内発酵時に発生したガスが、おならの臭いの元になっています。

草食獣よりも肉食獣のおならがくさい理由

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動物性タンパク質が腸内で発酵する時に発生するメタン、インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素などのガスがくさい臭いの原因です。草食動物は動物性タンパク質をあまり摂取しないので、おならがくさくなりません。雑食性の人間も、肉や魚といった動物性タンパク質を多く食べる人の方が、おならの臭いはくさいのです。

おならに影響を及ぼす原因

猫

おならに影響を及ぼす原因は大きく3つです。それぞれについて、簡単にみていきましょう。

食べ方

空気と一緒にガツガツとフードを食べると、おならが増える可能性があります。ただし、飲み込んだ空気の大半はゲップで排出されます。腸でも多少は吸収されますので、そのままおならになるわけではありません。

フード

食物繊維、それも特に不溶性繊維が多いフードを食べると、腸内の発酵が促進されるのでおならが増えます。ただし、この場合のおならはそんなにくさくなりません。

体調

腸内には数多くの細菌がいて、消化の一助になっています。その中の悪玉菌といわれる細菌は、栄養分をガス発酵させる働きがあるので、悪玉菌が増えると大腸にガスが溜まり、よりくさいおならが出やすくなります。また、消化不良になると、まだ栄養分が豊富なままで食べかすとなり大腸に流れてきて発酵するので、ガスが増えてよりくさいおならになります。つまり、いつもよりもくさいおならが出るようになった時は、猫の体調不良のサインだと思った方が良いでしょう。

おならで体調不良を判断する方法

猫

おならの臭いが異常にくさいとか頻度が増えたというだけで判断するのではなく、他の要素と一緒に判断しましょう。下痢、嘔吐、食欲不振、元気がない、お腹が張っている、お腹が痛そうな様子をしている等の症状も伴っている場合は、体調不良が原因のことが多いので、動物病院で診てもらいましょう。

おならで体調不良と判断された場合に心配される病気

猫

前述の方法で体調不良ではないかと思われるような場合、どのような病気が心配されるのでしょうか。

食物アレルギー

特定の食物にアレルギーを持つ猫もいます。その場合、アレルゲンとなる食物を食べて消化不良を起こしている場合があります。食物アレルギーの場合、おならの他にも皮膚のかゆみ、発熱、外耳炎などの症状が出ることも多いので、併せて確認してみましょう。動物病院で診断してもらい、食物アレルギーであった場合には、その猫にあったフードを探してあげましょう。

寄生虫

鉤虫や糞線虫、回虫などの寄生虫が原因の場合も考えられます。寄生虫の場合には、おならの他に下痢や嘔吐などの症状もみられます。これらの寄生虫は、猫だけではなく人にも寄生します。猫の便の中に寄生虫の卵が排出され、そこから人や他の猫にうつるので、日頃から猫の排泄物は速やかに片付けるように習慣づけましょう。

腸閉塞症(イレウス)

腸が消化器官の内容物で塞がれてしまう病気です。こうなると、腸で発生したガスも内容物と一緒に閉じ込められてしまうので、お腹がパンパンに腫れ上がった状態になってしまいます。こうなってしまう前に便秘となり、その時たまに出るおならはとてもくさくなります。

膵外分泌不全症

膵臓は、消化酵素を分泌したり、血液中の血糖を調節したりする、とても大切な臓器です。この働きの内、消化酵素を分泌する働きが、外分泌といわれていて、この働きがうまくいかなくなる病気が、膵外分泌不全症です。この病気に罹っている場合は、とてもくさいおならをし、下痢を起こします。また、食べているのに体重が減るという症状も起きます。

慢性小腸性下痢

柔らかい下痢や水様状の下痢が伴う場合は、小腸に起因している可能性が高いです。下痢の他に、食欲不振や嘔吐、体重減少のような症状も出ている場合は、慢性小腸性下痢の可能性があります。

ストレス

病気ではありませんが、ストレスが原因でおならを多発するというケースもあります。ストレスを溜め込むことで胃や腸の働きが鈍くなり、消化不良を引き起こして悪玉菌が増えるため、おならがくさくなります。猫によりストレッサーはさまざまですが、雷や工事音のような大きな音、日々のケアである爪切りやブラッシング、シャンプーなどが多いようです。愛猫のストレッサーを見つけて、ストレスを緩和させてあげましょう。

ストレスは飼い主さんの努力で減らしてあげましょう

猫

ストレスを緩和させるといっても、どうすれば良いか分からないという方も多いと思います。飼い主さんの日頃の観察と愛猫との絆があれば、きっとうまくいくと思いますので、下記の方法を参考に色々と工夫してみてください。

嫌なことは遠くでする

猫が嫌がることは、猫から遠く離れたところでやるようにします。とは言っても、特定の場所でしかできないこともあります。その場合は、猫を遠くに移動させます。例えば我が家の場合、掃除機をかける時は1室に閉じ込めた状態で他の部屋を掃除します。最後に、掃除の終わった部屋に猫を移動させ、閉じ込めていた部屋を掃除します。他にも、お客様が来た時には猫が隠れることのできる場所を用意しておくなど、色々と工夫ができるはずです。

日々のケアを嫌がる場合は猫に慣れてもらうしかない

人もそうですが、日々のケアを嫌がる場合には、とにかく慣れてもらうしかありません。嫌がるから今日はやめておこうなどと言って、やったりやらなかったりするのは良くありません。猫はなかなか慣れてくれませんし、こうすれば諦めてくれると学習してしまい、「嫌だ」アピールをするようになってしまいます。また、嫌なことをした後には必ず喜ぶことをするというのも良い方法です。例えば、爪切りをした後には必ずおやつをあげるなどです。

まとめ

猫

いつも一番愛猫の近くにいるのが飼い主さんです。ちょっとしたことでも、いつもと違うなと違和感を感じた時は、きっと何か原因があるはずです。たかが「おなら」ですが、されど「おなら」でもあります。生理現象には体調の変化が現れますので、変化を見逃さないであげましょう。

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