猫

猫の顎の下にできるニキビの原因と予防方法

顎の下を撫でられるのが大好きな猫。でも、よく見ると顎の下に黒いツブツブがついていませんか?それは、猫のニキビです。軽度なら、飼い主さんのケアで治せます。また、日々のケアで予防も可能です。猫の顎の下にできるニキビについて、知っておきたいことをまとめました。

猫は顎の下を撫でられるのが大好き

猫

猫の顎の下には、臭腺という強いにおいの液を出す腺があり、それを色々なところに擦り付けてマーキングをします。でも、猫はマーキングしようとして擦り付けているのではなく、臭腺があるところはむず痒いので擦り付けているのです。臭腺は、口の周りや顎の下、耳の付け根、肉球、尻尾の付け根、肛門などにあります。特に顎の下は擦り付けづらい場所であり、かつ自分ではグルーミングできない場所です。そのため、猫は顎の下を撫でられると殊の外喜んでくれるのです。顎の下を撫でると顔を上に向けて首を伸ばし、目を細めて喜んでくれる愛猫の顔を見るのは、飼い主さんにとっても幸せな時間ですよね。

猫の顎の下の黒い汚れは猫のニキビ

猫 ニキビ

撫でられるととても気持ちが良くて喜んでもらえる顎の下ですが、実はニキビができやすい場所でもあるのです。顎の下をよく見ると、黒い粒のようなものがついていることがありませんか?それは、猫のニキビです。あごニキビとか猫ニキビなどと言われているようですが、正式名称は「痤瘡(ざそう)」という皮膚病です。アクネとも呼ばれます。我が家の愛猫にニキビができた時は、かかりつけの獣医師からアクネだと診断されました。顎の下に生えている毛の色が白い猫だと気付きやすいのですが、顎の下が茶色く汚れていたり、黒いツブツブがついていたりするのが、ニキビの初期の段階です。

症状が悪化していくと、顎の下の毛が抜けてきたり、赤く腫れて化膿してきたり、出血したりしていきます。そうなると、猫もかなりのかゆさや痛みを感じてしまいます。それでも放っておくと、膿皮症(のうひしょう)などの合併症を発症することすらあるのです。たかがニキビと軽く考えてしまうと、愛猫が辛い思いをすることになりますので、初期の段階でしっかりと治し、またその後の予防をしてあげることが大切です。

顎の下にニキビができる原因

猫

顎の下にニキビができる原因は、細菌感染です。顎の下には臭腺があるので、他の部位よりも毛穴に分泌物や皮脂、汚れが溜まりやすい上に、食べた餌や飲んだ水がつきやすいので、細菌が繁殖しやすい環境なのです。本来、猫はとても清潔好きな動物なのですが、顎の下はセルフグルーミングができない場所なので、他の部位と比べて細菌に感染しやすく、ニキビとなってしまうのです。また、外に出ることのある猫の場合は、ニキビダニの寄生が原因で発症することもあります。猫自身は完全室内飼いの場合でも、飼い主さんが外からニキビダニを連れてきてしまうこともあり得ます。ニキビダニが原因の場合は、駆除することで治癒しますので、動物病院できちんと治療してもらいましょう。

軽度の場合は自宅のケアで治療できる

猫

ニキビがまだ初期の段階で、軽い症状の場合は、自宅のケアで治すことができます。原因となる患部の汚れを取り除き、清潔に保てば良いのです。患部の汚れは、無理にこすって取り除くのではなく、蒸しタオルやぬるま湯でぬらしたタオル等で患部をしばらく包み込んで蒸し、汚れを浮かせた状態にしてから優しく取り除いてあげましょう。蒸しタオルは、水で濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒ほど温めることで、簡単に作れます。

ぬるま湯タオルや蒸しタオルでは汚れが落ちにくい場合は、イソジンのような消毒薬で患部を拭いたり、猫用シャンプーで患部を洗ったりしてあげてください。なお、濡れたままにしておくと、細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。ケアの最後は、必ず乾いたタオルで顎の下を拭き、乾かしてあげてください。

重度の場合は動物病院で診てもらおう

猫

顎の下の毛が抜けて患部が赤く腫れたり、膿んだり、出血しているような場合は、重度の症状に移行しています。さらに悪化すると、膿皮症(のうひしょう)などの合併症に罹ることもありますので、重度の症状になってしまった場合は、動物病院で診てもらってください。軟膏などを処方された場合、猫が顎の下を気にして触ってしまうことがあります。そういう場合には、エリザベスカラーをする等の方法で、患部を触らせないようにしましょう。エリザベスカラーは、大抵の猫が嫌がります。でも、愛猫のためなので、心を鬼にしてエリザベスカラーを装着してください。その代わり、愛猫に話しかけたり撫でたりして、気持ちを紛らわしてあげましょう。

顎の下のニキビは日頃のケアで予防できる

猫

ニキビの原因は、顎の下の衛生環境が悪いことでした。そのため、顎の下を清潔な状態に維持できれば、ニキビは予防することができるのです。しかし、前述の通り、猫はセルフグルーミングすることで顎の下を清潔に保つことができません。したがって、ニキビの予防は飼い主さんがしてあげなければならないのです。顎の下を撫でてあげながら、毎日顎の下の汚れ具合を確認し、汚れていたら濡れタオル等で綺麗に拭いてあげましょう。この時も、最後は必ず乾いたタオルで拭き、乾燥させることが大切です。ウェットフードは、ドライフードよりも細菌にとって繁殖しやすい環境です。

ウェットフードを食べた後に拭いてあげるようにすると良いでしょう。顎の下の毛が濃い色の猫だと、汚れが目立ちません。そういう場合は、猫用の顔も拭けるウェットティッシュなどで顎の下を拭いてあげることを習慣化すると良いかもしれません。白いティッシュが茶色く汚れたり、黒い粒のようなものがついたりした場合は、ニキビになっていると判断できます。

また、フードや水を交換する際には、必ず容器を洗うようにしましょう。水も、1日に1回は必ず取り替えてください。フードや水を入れる容器の材質も重要です。実は、プラスチックは細菌が繁殖しやすい材質なのです。猫のフードや水を入れる容器は、なるべく陶器やグラスなどの、細菌が繁殖しづらい材質のものを選んであげましょう。

まとめ

猫ゴロゴロ

愛猫に、いつまでも元気に楽しく暮らしてもらいたいと思うのであれば、面倒でも毎日のケアを地道に続けることが、一番の早道です。ニキビの場合も、放っておくと重症になり、合併症を起こしてしまうことも。それでは、愛猫の負荷もバカになりません。原因を正しく知っておくことで、毎日のちょっとしたケアを続けるだけで、予防することができるのです。愛猫のためにも、高い医療費の捻出を抑えるためにも、毎日のケアをコツコツと積み重ねていきましょう。

関連記事一覧