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猫の見つめる5つの意味と理由

ふと気がつくと、猫が飼い主さんのことをじっと見つめていることがよくあります。それは、何か物言いたげな感じです。猫が飼い主さんをじっと見つめるのには、どういう意味があるのでしょうか。また、何もないところをじっと見つめるのにも、どういう意味があるのでしょうか。

猫とのコミュニケーションの手段

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猫のコミュニケーションの手段には、鳴く、触る、嗅ぐ、見つめるといったものがあります。人間と一緒に暮らしている猫は、野生の猫と比べると、よく鳴くのだそうです。それは、人間が言葉でコミュニケーションをとる動物なので、猫が人間に合わせているからなのだそうです。そして、猫は特定の相手にだけ使う鳴き声でコミュニケーションをとるのだそうです。つまり、猫の声によるコミュニケーションは、飼い主さんと愛猫との間に固有な要素が多そうです。触るというコミュニケーションは、飼い主さんから愛猫へという方向が多いように思います。

また、嗅ぐというのも、我々には猫ほど優れた嗅覚がないので、我々にとっては難しそうです。そうなると、猫とのコミュニケーション手段で我々にも汎用的に理解しやすい手段は、「見つめる」ということになりそうです。たしかに、愛猫から見つめられていると感じることは、1日のうちに何度も経験しているのではないでしょうか。今回は、猫の「見つめる」を中心としたコミュニケーションについて、その意味や理由を探ってみましょう。

猫の気持ちを知るための基本を知っておく

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猫の瞳孔は、猫の気持ちを表しています。しかし一方で、瞳孔は周囲の明るさによっても変わってくるのです。そのため、猫の気持ちを知りたいときは、目と一緒に耳やヒゲ、尻尾や姿勢、声など、猫の全体を観察することが大切です。まずは、猫の気持ちを推し量るための主な目安を知っておきましょう。リラックスしている時の猫の目は、まぶたが重そうな感じで、瞳孔は光の量に準じて大きく開いていたり細く収縮していたりします。リラックス時の耳は前を向き、ほんの少し後ろに倒れているような状態です。猫の目が大きく開いている時は、緊張や興奮している時が多く、瞳孔も大きく開いています。

瞳孔が開いている時に耳をそばだてていれば、何かに興味を持ったために興奮している状態。こういう時は、興味の対象の方向に向かってヒゲも前に向いています。瞳孔が大きく開き、耳が後ろに倒れて平らな状態の時は、不安や恐怖を感じているサインです。不安が深まるにつれ、尻尾を膨らませ、背中を弓なりにして毛を逆立て、身体を大きく見せます。さらに不安が高まると、シャーッとした息の音をさせて威嚇の行動に移行していきます。以上が、猫の気持ちを知るための基本事項です。これらを前提に、猫が見つめる時の意味や理由を考えていきましょう。

猫が何かを見つめる意味や理由

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猫は、見つめる対象により、その意味が異なっています。では、いよいよ猫が見つめることの意味や理由を探っていきましょう。

猫同士の見つめ合い

猫同士が見つめ合い、相手を睨んでいるのは自分を主張する行為です。見つめ合いの状態はお互いに主張し合っている状態なので、そのまま喧嘩に発展していきます。しかし、大抵の場合は見つめられていることに気づいた猫が、それまでの動作を中断するか、続けている場合でも相手の視線を気にして視線を合わせないようにし、喧嘩を避けることが多いのです。

猫のゆっくりとしたまばたき

前述の通り、リラックスしている猫の目は、大きく見開かれた状態ではなく、ちょっとまぶたが重そうな感じです。そして、ゆっくりとまばたきをして、満足感を表します。他の猫に向かってまばたきをするのは、相手を安心させるためです。他の猫にじっと見つめられている時に相手にまばたきを返すことで、相手の攻撃的な凝視を途切れさせることができるのです。まばたきの速度がゆっくりしているので、目を細めているように見えるかもしれません。私たちも、初めて会う猫と対面する時には、猫の顔を見つめながらゆっくりと大きくまばたきをすると良いですよ。

何もないところをじっと見つめる

猫は、特に何かを見ている様子でもなく、ぼーっと座っていることがよくあります。その様子を見ると、まるで何か私たちには見えない世界のものが見えているのではないかと思えてくることすらあります。何故なのでしょう。私たち人間は、目の中央部分で物を見ます。そのため、物を見る時には、対象物の正面からまっすぐに見つめることになります。しかし、猫の目は周辺視野といって目の縁の部分から多くの情報を取り入れる仕組みになっています。そのため、何かに視線を定める必要がある時以外は、周辺視野を使っているから、ぼーっとしているように見えるのです。

また、何かの物音を聞きつけ、音源を特定しようとしているということもあり得ます。耳がまっすぐに立った状態で一方向を向いていたり、または耳を広げたり左右に動かしているような時は、音源を探している時です。いずれにしろ、別次元の世界が見えている訳ではないので、安心してください。

飼い主さんの顔をじっと見つめる

猫が飼い主さんの顔をじっと見つめている時は、飼い主さんに何かを訴えたいとか、要求していることがある場合です。主に考えられる要求は、下記のようなことでしょう。

・お腹が空いた
・一緒に遊んで欲しい
・トイレを綺麗にして欲しい

具体的な要求の内容については、猫の前後の状況や行動から推察してあげましょう。また、鳴きながら見つめている場合は、その要求の度合いが強い場合です。飼い主さんが猫の要求になかなか気づいてくれないので、気づかせるために話しかけているということもあるでしょう。このように、猫は他の猫を見つめる時とは全く異なる意味で飼い主さんを見つめているのです。これは、猫が見つめると、飼い主さんがそれに気づいて応じてくれることを学習した結果の行動であると考えられており、飼い猫に特有の行動であると言われています。

要求がないのに飼い主さんを見つめていることも

猫は、私たちが考えている以上に飼い主さんの行動を観察しています。そして、飼い主さんの行動パターンをよく把握しています。そのため、猫が飼い主さんをじっと見つめていても、特に何か要求があるわけではなく、ただ観察しているだけという時もあるようです。いずれにしろ、猫とは会話による直接的なコミュニケーションをとることができません。猫同様に、飼い主さんも猫の行動をよく観察し、猫の気持ちを積極的に察してあげられるようになりたいものです。

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