猫 マイクロチップ

猫のマイクロチップ装着によるメリットとデメリット

「マイクロチップ」をご存知ですか?ネコに限らず、動物を飼った経験がある方は聞いたことがあるかもしれません。「迷子対策でしょ?」「身体に埋め込むなんて…、かわいそう」「うちは完全室内飼いだし、関係ないかな」など、様々なイメージがあるでしょう。マイクロチップとは、どのようなものなのか。そもそも必要なのでしょうか。今回は、そんなネコのマイクロチップをご紹介します。

マイクロチップってなに?

猫 診断

マイクロチップは、動物の個体識別等を目的とした電子標識器具です。直径2㎜程、長さ8㎜~12㎜の小さな筒状をしており、動物の身体に専用の注射針で注入します。ネコの場合、首の後ろあたりに注入するのが一般的です。鉛を含まない、生体適合ガラスで覆われているため、注入による副作用の危険性はほとんどありません。マイクロチップにはそれぞれに個別の15桁の番号が与えられています。その番号によって、データベースに登録されたネコの情報、飼い主の情報を読み取ることが出来るのです。

データベースに登録される情報

データベースには、飼い主の情報として飼い主の氏名、フリガナ、住所、電話番号、その他の緊急連絡先、FAX番号、Eメールアドレスを。動物情報として、ペットの名前、生年月日、性別、動物種、犬・ねこの種類と毛色。以上が登録されます。

マイクロチップの安全性と装着時期

マイクロチップは耐久性も高く、少なくとも30年は安全に使用できるように設計されています。現在のネコの平均寿命はおよそ16年と言われているので、その子の生涯にわたって使用することが出来ます。現在に至るまで、故障や、外部からの衝撃による破損などの事故は報告されていないとの事です。マイクロチップは常に電波を発しているわけではなく、読み取り器具を使用した際に、マイクロチップ側のコイルが電磁誘導によって電力を発してチップが起動する仕組みになっています。そのため、電池切れなどを心配する必要もありません。そんなマイクロチップはいつ頃から、ネコに装着できるのでしょうか?注入時期に関して、成長度合いなどの個体差はありますが、ネコは生後4週頃から可能です。

飼いネコへのマイクロチップ装着によるメリット

猫 マイクロチップ

迷子の時に身元確認ができる

うっかり迷子になってしまい、保健所などに送られてしまうことがあります。マイクロチップが入っていれば、身元確認ができるので殺処分されてしまうリスクを減らすことが出来ます。

ネコへの負担が少ない

通常の皮下注射に比べると太い針ですが、一瞬で注入できるため過度な苦痛を与えることは無いといわれています。痛みは通常の注射と大差ないとの事。

捨て猫の防止

残念ながら、何らかの理由で飼うことが困難になると、ネコを捨ててしまう人がいるのが現実です。マイクロチップが入っていれば、前述の通り、飼い主さんの身元が確認できるため、安易に飼い猫を捨ててしまう事を減らせるでしょう。

マイクロチップのデメリット

猫

費用と登録の手間がかかる

マイクロチップそのものは無料との事ですが、動物病院で装着してもらう必要があります。装着費用は3,000円~10,000円ほどと地域や動物病院によって幅があります。マイクロチップの注入費用は、事前に動物病院へ確認をしたほうが良いでしょう。また、データベースへの登録料が1,000円かかります。動物病院によって、装着費に含まれる場合と、飼い主側でデータベース登録を行う時に別途支払う場合がありますので確認をしたほうが良いでしょう。

詳しくはマイクロチップを装着した動物病院などで説明があるとは思います。基本的にはデータベースの登録申込用紙と専用封筒が渡されますので、忘れずに登録を行いましょう。せっかくマイクロチップを装着しても、データベースへの登録を行わないと照会時に「該当なし」とされてしまい意味がありません。

個人情報流出の危険性

マイクロチップの中には、ネコちゃんの情報と一緒に、飼い主さんの情報も入っています。ですので、情報をずさんに扱う人や、悪用する人の手に渡ってしまうと、登録情報が漏れてしまう可能性が無いとは言い切れません。

せっかく装着していても読み取ってもらえない場合

首輪につける迷子防止タグとは違い、何かの拍子で外れてしまうという事を防げる一方。マイクロチップのリーダーで「読み取る」という事をしない限りは、ネコの情報は見えません。そのため、せっかく保護されてもリーダーを通してもらわなければ意味がないのです。それにつきましては、以下で詳しく触れていきたいと思います。

マイクロチップも万能ではない

猫

マイクロチップを装着しておけば、迷子になった際にネコの身元が照会できるため、戻って来られる可能性が上がります。ただ、それはあくまでマイクロチップのリーダーによって「照会」された場合です。GPS発信機がついているわけではありませんので、ネコちゃんが盗難にあった場合。もしくは、迷子の際に居場所を探すことはできないのです。リーダーは動物保護センター、保健所や動物病院等にあります。つまりは、迷子になったネコが優しい誰かに保護されて、運よくリーダーのある施設に届けられた場合のみ、マイクロチップにより身元照会がかけられます。

ネコにマイクロチップは必要なの?

猫 寝てる

完全室内飼いのネコちゃんにとって、そもそも迷子になる心配がないのだから不要では?と思われる方もいるでしょう。しかし、私たちが想像しているよりも外への興味が強いネコちゃんもいます。飼い主さんのほんの一瞬の隙をついて、ドアの隙間からスルリと…。自分で戻ってこられる子もいれば、そのまま迷子になってしまい帰らない子も。また、近年、日本では各地で災害が頻発しています。もしも、災害が起きて暫く家に帰ることができなくなってしまったら…。

ネコちゃんと離れ離れになってしまったら…。マイクロチップを装着していたことで、装着していないよりも再会できる可能性が上がるのは間違いありません。マイクロチップは保険のようなものです。マイクロチップは欧米をはじめとする外国では、義務化されている国もあります。日本でもその普及は進んでおり、現在ではイヌやネコをはじめとしたペットに装着する飼い主さんも増えています。

現在、自治体でマイクロチップの装着を推進している場所もあり、環境省でもマイクロチップの義務化へ向けての検討がされています。一部では申請することによって補助金を受けられる自治体もあり、今後の推進によっては対象の自治体が増えてくる可能性が期待できるでしょう。

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