猫

猫に関わる4つの強さについて考えてみる!!

猫と一緒に暮らしていると、猫は人より強い生き物に思えてくる方も多いのではないでしょうか。また、猫と同様、人の近くにいる犬と比べるとどちらが強いのかと思うこともあるでしょう。直接猫と人、犬を対決させることはできませんが、強さという観点で猫について考えてみましょう。

猫って強い生き物?弱い生き物?

猫

私たちと一緒に暮らしている猫たちですが、彼らはそもそも強い生き物なのでしょうか、それとも弱い生き物なのでしょうか?一緒に暮らしている人間をいつの間にか執事のような気分にさせてしまうところや獲物を捕まえる能力を取り上げれば強い生き物だと言えるでしょうし、毎年の殺処分数を聞くと、弱い生き物だとも言えるでしょう。そもそも、「強い」とはどういう意味なのでしょうか。辞書(大辞泉)で調べてみると、「強い」という言葉には、9つの意味がありました。

①力や技がすぐれていて他に負けない。
②健康である。心身が丈夫である。
③物事に屈しない精神力がある。
④環境や条件に屈しない。
⑤程度や度合いが大きい。
⑥ゆるみがない。硬い。
⑦断固としている。きびしい。
⑧はっきりしている。
 ⑨得意とする。

これらの意味も踏まえながら、今回は猫の強さについて考えてみたいと思います。

猫同士の間での強さ(順位)の決め方

芝生の上の猫

まずは、猫同士の間での強さがどのように決まるのかをみていきましょう。ご存知の方も多いでしょうが、猫は群れを作るのではなく、基本的には単独で自分の縄張りを守りながら生活をしています。猫の縄張りとは、一般的な哺乳類の縄張りと同様、その猫自身が住んでいるところと、パトロールをする区域を指します。猫の場合、この縄張りを他の猫と共同で使うということが知られています。

共同とは、必ずしも同時に使うということではありません。1日の中で、時間をずらしてそのエリアを別の時間に共有するということです。しかし、縄張りを守る必要がありますので、当然2頭の猫が直接出会ってしまった場合は、きちんと順位をつけなければなりません。その場合、出会った場所と時間との関係で順位が決まります。何故ならば、猫の自信と闘う勇気は、自分の縄張りの中心に近ければ近いだけ大きくなるし、遠ければ遠いほど小さくなるからです。

勝負の際、勝者が敗者をコテンパンにやっつけるということはしません。敗者が「負け」を認める姿勢を示すと、そこで勝負は終わるのです。猫は無用な争いを好みませんので、一度他者との関係が決まれば、何度も無用な闘いをすることもありません。しかも、劣位の猫が既にお気に入りの場所にいる時、優位の猫が劣位の猫をあえて追い払おうとはしないとか、劣位の猫が優位の猫の区域を訪問してもそれを許容するなど、猫は優劣を決めながらもかなり平和的な付き合いをする生き物のようです。

鶏のつつきのように、一度順位が決まったらその順位は余程のことがない限り変わらないという「絶対的順位」と比べると、猫同士の間の順位は絶対的ではなく、場所や時間によっても変化する相対的なもののようです。

猫以外の生き物との間で比較してみると

猫と人間と犬

次に、猫と猫以外(獲物となる動物は対象外とします)の生き物との間で比較してみましょう。

同じ伴侶動物同士で、飼育頭数も1〜2位を競っているという点では、猫の最大のライバルは犬ではないでしょうか。では、猫と犬とではどちらが強いのか、考えてみましょう。犬は猫と比べて体格の大きい犬種も多く、力の良し悪しでの比較は不公平になりますので、それぞれの能力の高さを比較してみます。

視力

猫と犬の視力は非常に似ています。視野角度の違い等はありますが、いずれも近視で色の識別能力が低い点や動体視力に優れていること、タペタムという反射層を持っており、暗闇でも行動できるという点では、優劣つけがたいと言えるでしょう。

嗅覚

犬は、全感覚の内40%以上を嗅覚で賄っていると言われており、犬にとって嗅覚はとても重要な役割を果たしています。それに比べると、猫の嗅覚は、人よりは優れていますが、狩などに使われることもほとんどなく、食べ物と縄張りの識別に使われる程度だと考えられています。能力の高さから考えると、嗅覚の軍配は犬に上がると言えるでしょう。

聴覚

犬も猫も、いずれも人と比べて遥かに優れた聴覚を備えています。が、猫は全感覚の内40%の情報を聴覚から得ていると言われており、犬にとっての嗅覚に相当する重要な感覚が聴覚だと言えるでしょう。暗闇の中で獲物をまちぶせる時の状況把握には、聴覚の発達が欠かせなかったのだと言われています。その可聴周波数は45〜60,000Hzで、人(6〜20,000Hz)に比べてかなりの高音域までカバーしています。犬の可聴周波数は15〜50,000Hzで、やはり人よりも高音域を聞くことができますが、数値的には猫の能力に軍配があがるでしょうか。

味覚

味は、舌の表面にある味蕾で識別します。人には味蕾が約1万個ありますが、犬には約2千個、猫には千個以下しかありません。また、人は「甘味」「酸味」「苦味」「塩辛味」「旨味」を感じることができますが、犬は「旨味」を、猫は「旨味」「甘味」「塩辛味」を感じることがほとんどできないそうです。特に猫は「酸味」と「苦味」をよく感じるため、薬を飲ませるのに苦労されている飼い主さんも多いことでしょう。より多くの味を感じることができるという点で、味覚は犬の方に軍配が上がるでしょう。

運動能力

犬も猫も優れた運動能力を持っていますが、猫は犬と比べると遥かに優れたジャンプ力と柔軟性を備えています。これらは、闘いを勝利に導くためというよりは、「逃げ出す」ためにはかなり強力な武器になるのではないでしょうか。ジャンプ力と柔軟性という点に着目し、運動能力は猫に軍配を上げたいと思います。

猫は、犬と違い飼い主にリーダーシップを求めません。猫は飼い主のことを「主」だとは考えておらず、同居人だと思っています。しかも、自分の縄張りの中に住まわせてやっていると考えているようです。そのため、猫は常に「一番は私(僕)!」と主張します。人は、その猫の主張を感じ取り、ごく自然に猫の執事と化していきます。人は、猫には敵わないのです。

ところが、国内の犬猫の殺処分数を調べると、悲しい現実が見えてきます。殺処分数そのものは年々減少していますが、平成18年以降、殺処分される犬猫の内、猫の比率が60%以上を占めているのです。残念ですが、人は猫の執事にも天敵にもなりうる存在なのだと言えるでしょう。

番外編:猫に抵抗する家具たち

部屋

猫と一緒に暮らしていると、壁などを含めた家具類がボロボロになるのは仕方がないことだと諦めの心境になってきます。そこで最後に、番外編として猫に抵抗する家具たちを挙げてみたいと思います。人間たちも、猫に抵抗して猫よりも強い家具の開発に務めているのです!

障子紙

猫が暮らしている和室の窓は、障子があっても無いに等しい状態では無いでしょうか。子供時代、障子紙を張り替える時に障子紙を破るのが楽しくて仕方がなかった思い出がありますので、猫たちが障子紙を破りたくなる気持ちはよく分かります。そこで期待できるのが、破れないプラスチック製の障子紙です。元々猫対策として開発されたのかどうかは別として、効果は発揮してくれるに違いありません!

ソファー

猫のために爪とぎを購入したのに、なぜか猫は買ってきた爪とぎには見向きもせずにリビングのソファーで爪を研ぐ、なんていう悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。最近は、猫の爪による引っかき傷に対処したソファーも販売されています。カバーが交換できるもの、生地そのものが爪が引っかかりにくくできているもの、生地にコーティングをしてあるもの等です。新しくソファーを購入しようと考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

壁紙

猫は、爪が引っかかるような傷をみつけると、そこで執拗に爪とぎを繰り返します。それを放置していると、壁紙はかなりの面積がボロボロになってしまいます。そんな猫の引っかき傷や爪とぎに強い素材の壁紙も出てきています。ソファー同様、一考に値すると思います。

まとめ

猫ペロペロ

猫は、ある面では強く、ある面では弱いということが分かりました。私たち人間に対して強さを見せることの多い猫ですが、猫は伴侶動物として生きる道を選びました。そして、そのようにしたのは私たち人間です。伴侶動物である猫と一緒に暮らすということは、その猫の最後まで、責任を持つということです。問題行動には人の知恵を持って対処する等しながら、決して飼い主さんが途中から猫の天敵にならないようにしたいものです。

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