白猫

猫の乳歯が永久歯に生え変わるときに6つの知っておくこと

あなたは猫の歯が生え変わるところを目撃したことがありますか?実は長く猫を飼っている人でも猫の歯の生え変わりを知らない方もいらっしゃるくらい、猫の歯の生え変わりを見つけることは難しいものなのです。猫の歯はいつ、どんな風に生え変わっているのでしょうか、注意しなければならないことなどあるのでしょうか。まとめてみます。

猫の乳歯と永久歯

白猫

猫の乳歯と永久歯にはどのような違いがあるのでしょうか。まず、猫の歯は大きく分けて骨から肉をはがす「切歯」、獲物に噛みつく「犬歯」、大きな肉を細かくする「臼歯」に分かれていますが、猫は肉食動物ですのでその歯も肉食動物仕様になっており、どの歯も鋭く尖っています。雑食の人間とは違いますね。乳歯は全部で26本あり、切歯が上下6本ずつ、犬歯が上下2本ずつ、臼歯が上に6本下に4本です。永久歯は奥臼歯が上下2本ずつ増え、計30本になります。乳歯より永久歯の方が太くてしっかりしています。

乳歯から永久歯に生え変わる時期

子猫と人

乳歯が生え変わる時期は非常に早く、早ければ生後3か月ごろから遅くても8か月ごろまでにはすべて生え変わります。3か月と言えばまだまだ子猫の時期ですから、まさかこんなに早く永久歯が生えてくるなんて、とびっくりされる方も多いようです。そして生え変わり始めてからだいたい1か月くらいですべての歯の生え変わりが完了します。人間の場合だと、まず乳歯が抜けおちて、次に永久歯が生えてきますね。場合によっては生え変わりの間に歯のないブランクの時期があったりもしますが、猫の場合は違います。まだ乳歯が生えている段階で永久歯が生えてきて、その後乳歯が抜け落ちるという順番です。これは、猫は肉食動物ですので、歯がない時期があると獲物を捕ることができず即命に関わるからだと思われます。よく注意していると、乳歯がまだ生えている状態で永久歯が生えてきている、という2本状態を見ることができるかもしれません。生え変わる順番もだいたい決まっていて、まず下の犬歯から始まり、次に奥歯へと進むようです。

なぜ乳歯から永久歯に生え変わるのか

子猫2匹

乳歯から永久歯に生え変わるというのは猫に限らず人間を含むほとんどの哺乳類に共通することなのですが、これは顎の成長と関係があるのです。子猫はまだ顎が成長途中で小さく、大人用の歯を全部収めるスペースがないため、子供用の小さな歯を使い、成長し顎が十分な大きさになった段階で大人用の歯に置き換わる仕様になっているのです。

生え変わりに気付きにくいわけ

猫

乳歯と永久歯にはこのような違いがあるのですが、実際に生え変わったことに気付かない場合が多いというのは一体どういうことなのでしょうか。実は猫の場合、生え変わりの時に抜け落ちた乳歯をそのまま飲み込んでしまうことが多いのです。それに加えて小さいものですから、掃除のときに気付かずに掃除機で吸い取ってしまったりということもあり、そのためなかなか気づきにくいのです。ですので、もし抜け落ちた乳歯を発見できた飼い主さんはとてもラッキーです。

大切な飼い猫の思い出の品ですので大切に保管しておいてください。これから乳歯が抜けるはず、という飼い主さんは、ごはんや飲み水の器の中に落ちていないか、お気に入りのおもちゃにくっついていないかなど注意して見るようにすると良いかもしれません。

生え変わりの時の症状

手の平に子猫

乳歯から永久歯に生え変わるとき、やはりあったモノが抜け落ちるのですから出血することがあるようです。タイミングよく見つけてしまった飼い主さんはびっくりされるかもしれません。だいたい5分程度で出血は止まりますので心配することはありませんが、もし長く出血が続くようなら別の病気の可能性もありますので病院に連れて行った方が良いかもしれません。また、生え変わりの時期に急に口臭がきつくなったと感じる飼い主さんもいるようです。乳歯だけだったところに永久歯が生えてきて歯間が狭くなり、歯垢が溜まりやすくなったせいです。生え変わりの時期を過ぎるとまた元に戻ることがほとんどです。

生え変わりの時期に食べづらそうにしているからと言って食事をやわらかいものに変える必要は特にありませんが、もし歯茎が腫れていたりするようだと要注意です。乳歯晩期残存症の可能性があります。抜け落ちるべき乳歯が抜け落ちずにずっと残ってしまう病気です。噛み合わせが悪くなったり、歯並びが悪いことで歯周病になりやすくもなります。早い時期に抜歯することで解決しますので、生え変わりが終わったと思われる時期に一度動物病院で診てもらっておくと安心かと思います。

子猫のうちに歯磨きの習慣を

猫の歯

猫は虫歯にはなりにくいですが、歯周病になりやすいので注意しなければいけません。特に生え変わりの時期は歯周病になりやすいです。成猫になってから歯磨きの習慣をつけるのは難しいですし、生涯の歯の健康のためにも慣れやすい子猫の時期から歯磨きの習慣をつけておくと後のために良いと思います。猫の歯に着いた歯垢は3日で歯石になるとも言われています。歯石になってしまうと通常の歯磨きで落とすことができませんし、動物病院で全身麻酔の上で処置をするという大掛かりなことになってしまいます。猫にとってもかなりの負担ですので、そうなる前に対処しておきたいですね。しかし、いきなり猫の口に歯ブラシを突っ込むことはできません。まずは指で口元を触ることからだんだんと慣らしていきます。

触っても嫌がらなくなったら、指に濡らしたガーゼを巻きつけ、口にそっと入れてみます。入れるだけでまだ磨かなくてよいです。それにも慣れてきたらいよいよ歯ブラシをつかっての歯磨きに入ります。猫用の歯ブラシが売られていますので揃えてください。歯ブラシはヘッドの部分が小さくなっていて絶妙な角度がついており使いやすくなっています。歯磨きペーストはどうしても歯磨きを嫌がる猫向けのものですので、通常は必要ありません。どうしても歯磨きを嫌がる場合にだけ検討してください。切歯からはじめてだんだんと奥に進めます。こするのではなく小刻みな動きで磨くようにしましょう。

まとめ

子猫寝る

猫を飼って40年の経歴の持ち主でも見たことがないという猫の乳歯。見つけられた方は本当にラッキーだと思います。乳歯を保管するための専用ケースなども売られているようなので、大事に保管すると良いと思います。永久歯に生え変わったあとは人間と同様、その歯を大事に使うことが大事ですので、日々のお手入れに気を使ってあげることが大切です。

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