野良猫

猫のしっぽの種類とその3つの役割

猫のしっぽ。しなやかな動きで表情豊かで、見ていて飽きないですよね~個人的にはある程度の長さのあるしっぽが好きですが、実はしっぽの形状にもいろいろあります。みなさんはどんなしっぽがお好きでしょうか?耳や肉球とおなじように、猫を表現するアイコン的な役割を果たすしっぽですが、かわいいだけじゃなく、実は大役を果たしているということをご存知でしょうか。猫のしっぽについてまとめてみます。

猫のしっぽの種類

猫のしっぽ

しっぽの種類を考えるときに、まずはその長さで分けて考えるのがわかりやすいでしょう。

猫のしっぽは大まかに、

・まっすぐ長い
・短め
・先が曲がっている
 ・しっぽがほとんどない

と分けられます。

まっすぐ長いしっぽの猫が一番よく見かけますし、一般的でしょうね。実はヨーロッパなどの海外が由来の猫は長いしっぽを持つ猫が多いようです。現代に生きる飼い猫は遡るとすべて「リビアヤマネコ」という種類の野生の猫が祖先だということがDNA鑑定からわかっていますが、リビアヤマネコは長いしっぽを持つ猫であることからこのしっぽを持つ猫が一般的になったのかと思われます。

逆に短いしっぽの中でもポンポンのように丸まって見えるしっぽはボブテイルと呼ばれ、日本では比較的よく見かけますが、実は世界的に見ると珍しいようです。しっぽを短くする遺伝子がどうやらアジア由来ということが原因のようです。さらに日本では猫又伝説が拍車をかけ、短いしっぽの猫が人気があった時期があったため、そのなごりで今でも短いしっぽの猫が多くみられるようです。

また、先がまっすぐでなく曲がっているしっぽは鍵しっぽと呼ばれ、しっぽの先に幸運をひっかけてくると言われており、鍵しっぽの猫は幸運を運んでくるとして人気があるようです。主に遺伝的な要因で起こるようですが、なぜそうなるのかは明らかではありません。さらにはどういった事情でそうなったのか定かではないのですが、しっぽがほとんどないほど短い猫種もあるようです。

どんなしっぽの猫種もそうですが、しっぽの付け根は猫にはとても敏感な場所です。むやみに触らないのはもちろんですが、しっぽがほとんどない猫種はしっぽが長い猫種より敏感なようなので気を付けてあげてください。

①しっぽで感情表現

野良猫

なかでも、猫を飼ううえで知っておきたいのは「感情表現」です。しっぽを見ればだいたいその猫がどんな気持ちでいるかわかるという人もいます。猫の名前を呼ぶと、返事はしないでしっぽだけゆっくり振っていたりすること、ありませんか?これは猫流の「聞こえてるよ」の返事。鳴いて返事をするのがめんどくさいときなんかによく使います。そのほかの感情表現もいろいろあります。

・観察、様子見をしたいとき

しっぽが水平よりやや上向きです

・仲良し、嬉しい気分のとき

しっぽを真上にぴんと立てます

・喜んでいるとき

尻尾を左右に振るわせて喜びを表します

・挑発しているとき

立てたしっぽを左右に振って相手を挑発します

・防御の体制

しっぽの根本に力を込めたまま垂れ下げています

・臨戦態勢

しっぽをだらりと下ろしています

・怒っているとき

毛が逆立ち、しっぽがボン!と膨らんだ状態です

・不安があるとき

しっぽが真上に立ちますが先端が曲がっています

・恐怖で怯えているとき

しっぽをおなかの下に入れて自分を小さく見せます

・リラックスしているとき

しっぽを地面に対して水平にしていたらリラックス中です

・イライラしているとき

しっぽを下ろして左右に振っていたら何かにイライラしています

これだけ様々な表現をするしっぽってほんとうに器用だと思いませんか?猫のしっぽは尾椎という短い骨がいくつもつながることで出来ています。また尾椎の周りには12個の筋肉があり、しっぽの先端まで神経が通っています。前後左右にくねらせたり表情豊かに動くのは、このおかげ。触ってみればわかりますが、猫のしっぽって結構固いのにしなやかでしっかりとしています。

筋肉のかたまりと思えば納得!ですね。また、しっぽを引っ張ったりするとこの神経がダメージを受けて障害が起こることがあり、排尿障害や歩行障害を起こすことがあります。小さい子供なんかはついつい興味を惹かれてひっぱったりしがちなのですが、絶対にダメですので。周囲の大人は注意してあげてくださいね。

②見事にバランスを取る舵取り機能

猫

しっぽのもう一つ大事な機能が、バランスを取る機能です。足元がぐらついたときなど、しっぽを素早く反対側に振ることでバランスを立て直し、落ちるのを免れやすくなります。猫がジャンプしているところをスロー映像で見ると、しっぽを上手に左右に振ってバランスを取りながらジャンプしているのがわかります。ところがしっぽが短い猫だとなかなかこういったバランスをとるのが難しいようで、これはしっぽの長い猫の特権と言えるかもしれません。

③防寒具としての役割

野良猫

猫は寒がりです。寒いときにはよく体を丸めているのを見ることがあると思いますが、そういう時に猫のしっぽは防寒具の役割を果たします。よく猫がしっぽを体に巻き付けて丸くなって寝ているのを見ることがあると思いますが、ああやって少しでも暖を取っているのですね。猫好きの間では「ニャンモナイト」などと呼ばれていますが、それも納得のまん丸具合になります

ふさふさのしっぽがマフラーみたいな役割を果たしているんでしょうね。もし飼い猫がしっぽで暖を取りながら丸くなっているようなら部屋が寒い可能性がありますので、暖房を入れてあげる、暖かい毛布を敷いてあげるなど暖房対策をとってあげるのが良いかもしれません。

猫との暮らしがより楽しく生活しよう

猫と人

猫のしっぽにはいろいろな形状、種類があります。どんなしっぽの猫もそれぞれにかわいいものですが、運動能力という点ではしっぽの長い猫が一歩リードしていると言えるかもしれません。猫のしっぽの様々な動きと感情表現の関係を理解すると猫とコミュニケーションが取れるようになり、猫との暮らしがより楽しくなるのではないでしょうか。人間の言葉でのコミュニケーションが取れない猫との貴重なコミュニケーション手段ですから、ぜひ理解できるようになってみてください。

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