CIAOちゅーる

『CIAOちゅーる』の上手な活用方法について考える

ちょっと不気味さまで感じてしまう程猫の嗜好性が高い「CIAOちゅーる」。人間の食べ物に例えると、まるでジャンクフードのようで身体によくないのではと心配する飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は、そんな「ちゅーる」の活用方法について考えてみました。

猫が夢中になりすぎるので心配の声も多い「ちゅーる」

CIAOちゅーる

TVを見ると、猫達が夢中になって舐めている「CIAOちゅーる」のCMに目が釘付けになる飼い主さんも多いのではないでしょうか。猫は、自分が食べたくないと思うフードには目もくれません。たとえそれが、昨日までは美味しそうに食べていたフードであってもです。猫のフードの嗜好性については「猫またぎ」という言葉もあるほどですから、どの飼い主さんも一度や二度は苦労されたのではないでしょうか。

そんな猫達が、あんなに夢中になって食べている「ちゅーる」には、何か身体によくない材料や添加物が使われているのではないかと心配している飼い主さんも多いようです。実は、筆者もつい最近まで「ちゅーる」の嗜好性の高さが逆に不気味に思え、愛猫には与えようとはしていませんでした。それが、最近になってある事情により「ちゅーる」を利用するようになりました。今回は、その時に調べたことや検討した結果についてご紹介しますので、参考にして頂けたらと思います。

「CIAOちゅーる 総合栄養食まぐろ」の原材料

CIAOちゅーる

まずは、一番心配していた原材料についてです。ペットフード安全法では、使用している原材料(添加物含む)は全て表示することと、使用量が多い順に記載することを定めていますので、パッケージに記載されている「原材料名」を確認しました。現在、我が家で使っている「CIAOちゅーる 総合栄養食まぐろ」のパッケージに記載されている原材料名は、下記の通りです。「まぐろ、鶏脂、まぐろエキス、タンパク加水分解物、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘剤(加工でんぷん粉)、ミネラル類(Ca,Cu,Mn,Zn,I,Fe,Na,P,Cl,K)、増粘多糖類、ビタミン類(A,E,B1,B2,B6,K,コリン,ビオチン,葉酸)、調味料(アミノ酸等)、紅麹色素、タウリン、緑茶エキス」製造はいなば食品株式会社で、人間向けの缶詰製造に始まり、ペットフードの製造まで行っている老舗の食品メーカーです。原材料を見る限りでは、私たちが口にしている食品にも使用されている材料や添加物ばかりのように見えます。ただし、少し気になった材料名がありましたので、それについてはもう少し詳しく調べてみました。

タンパク加水分解物

タンパク加水分解物は、「うまみ」を調節するために使われるもので、タンパクを含んだ原料(肉、魚の加工で残った部分)や大豆タンパク、小麦タンパクなどを加水分解して得られたアミノ酸のことです。加水分解という比較的単純な加工で製造されるため、添加物ではなく食品に分類されています。我々の調理過程で例えると、鰹節で出汁を取ったり、牛スジでスープを取ったりするのと同じようなものだと言えるでしょう。猫の嗜好性の高さは、この辺にあるのでしょうか。

増粘剤、増粘多糖類

原材料の中には、増粘剤と増粘多糖類という記載があります。これは何でしょうか?増粘剤とは、「粘度」をつけるために使われる食品添加物のことで、大抵は多糖類です。2種類以上の多糖類を増粘剤として使用している場合には、それらをまとめて増粘多糖類と言うのだそうです。「ちゅーる」で使用している増粘多糖類は、グァーガム(マメ科の植物の実から抽出したもの)とキサンタンガム(主にトウモロコシのデンプン粉を発酵させて作ったもの)だと言われていますので、いずれも植物から抽出されたもので、長年食品に使用されている、安全性が高いと言われているものです。しかし、キサンタンガムは、原料のトウモロコシに遺伝子組換え作物が使われていると考えて良いでしょう。したがって、遺伝子組み換え食品を食べさせたくないと考えている方は、避けた方が良いかもしれません。

調味料(アミノ酸等)

次は、調味料(アミノ酸等)です。タンパク加水分解物もアミノ酸でしたが、こちらは製造工程の違いから食品添加物に分類されるアミノ酸です。有名なのは、グルタミン酸ナトリウム(MSG)です。以前は「中華料理店症候群」を起こすと言われて問題視されていた時期もありましたが、安全性試験に基づき、安全性が認定され、現在も使用されている添加物です。ただし、現在もグルタミン酸ナトリウムが入っている調味料を口にすると具合が悪くなるという方がいるようなので、体質的に合わないということがあるのかもしれません。いずれにしろ、食品や添加物の形でアミノ酸がかなり添加されているようで、嗜好性の高さも頷けるように思います。

紅麹色素

紅麹色素は、「赤色」に着色するために使われる食品添加物です。動物実験により、経口摂取による急性毒性はないとされていますが、慢性毒性に関するデータは少なく、子供や胎児への影響はグレーだと言われています。そもそも、猫は赤色を認識できず、濃い茶色に見えていると言われています。キャットフードを赤色に着色しているのは、猫の嗜好性を高める為ではなく、飼い主が見て美味しそうに見せるためなのです。猫のためではないにも関わらず、慢性毒性や子どもへの影響が疑問視されている添加物を積極的に猫に与えることに抵抗がある飼い主さんは、多いのではないでしょうか。

「CIAOちゅーる」の活用法

CIAOちゅーる

我が家の愛猫は、今年で18歳になったお婆ちゃんです。しかも、慢性腎不全と脳腫瘍を患っているので、日によって体調の浮き沈みがあり、相対的に食がだんだんと細くなってきています。主治医からは、「今は、食べないことの方が問題なので、腎臓療法食でなくても良いので、とにかく食べるものをあげてください」と言われました。しかも、つい最近新しく増えた粉薬(小さな粒)を水に溶いてシリンジで飲ませようとすると、水に溶けず、かつ粒状なのでシリンジの先に溜ってしまってうまく飲ませることができないという問題が発生しました。そこで考えたのが、「ちゅーる」の活用でした。まず「ちゅーる」をそのままお皿に出して与えたところ、CMの通りにすぐに1本を完食してしまいました。

そこで、翌日からは、「ちゅーる」に水に溶けない粉薬を混ぜて出すようにしました。作戦は成功で、ドライフードやウェットタイプの療法食は残すのに、薬入りの「ちゅーる」だけは、毎回完食してくれます。私も少し舐めてみましたが、「ちゅーる」は匂いも強く、腎臓療法食よりも味が濃いように感じました。MSGは、ナトリウムの量が食塩の1/3程度で、人間で言う減塩効果が高いのですが、腎臓病の猫にとってはやはり塩分が高いと言えそうです。そこで、私は水に溶けない粉薬を飲ませる時に限り、「ちゅーる」を利用することにしました。また、塩分が気になるので、1日1本を限度としています。また、主食の療法食を食べる量が減ってきているので、「ちゅーる」もおやつタイプではなく、総合栄養食のタイプを選ぶことにしました。

豊富な品揃えの中からベストチョイスを!

いなばのホームページを見ると、「ちゅーる」の品揃えはかなり豊富で、色々な風味が揃っているだけではなく、年齢別や毛玉配慮、消臭配慮、栄養補強用、下部尿路配慮なども揃っています。また、おやつタイプがメインですが、総合栄養食タイプのものも、いくつかの風味が揃っています。驚いたことに、最近では動物病院専用の「ちゅーる」まであるようです。一部の食品添加物に多少の疑問はあるものの、高い嗜好性故に、いざという時の隠し球としての利用価値が高いのが「ちゅーる」だと思います。どうせ利用するのであれば、豊富な品揃えの中から、少しでも愛猫に適しているものを選んで使いたいと思います。

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