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日本に多い雑種猫には魅力がいっぱい!

毎年発表されるペット保険会社の人気ランキングでも常に上位にランクインされているのが雑種猫です。日本で飼育されている8割近くが雑種猫であるというのが実情ですが、ペットショップではあまりみかけません。今回は、日本に多い雑種猫の魅力についてご紹介します。

日本で飼われている猫の種類のランキング

猫 複数

アイペット損害保険株式会社は、毎年前年1年間の自社ペット保険に加入している犬種と猫種のランキングを集計し、人気ランキングとして公表しています。2018年の人気猫種ランキングを見ると、1位がミックス(31.9%)、2位がスコティッシュ・フォールド(13.9%)、3位が日本猫(11.8%)となっており、2017年の結果と、割合は若干異なるものの、全く同じ順位でした。(( )内の数値は飼育されている割合を示しています)
<参考URL: https://www.ipet-ins.com/info/16236/>

ミックスとは、いわゆる雑種(異なる猫種同士から生まれた猫)のことです。日本では、ペットショップでペットを購入することが一般的だと思われていますが、ペットフード協会が調査した猫を飼育したきっかけを見ると、「ペットショップで見て欲しくなった」というのは6.9%(5位)で、最も多いのが「ペットを拾った、迷い込んできた」で35.4%、次が「友人/知人から飼育を頼まれた、もらった」で21.6%になっています。この「友人から頼まれた」の中には、「拾った、迷い込んだ」猫たちもかなりの数が含まれていると考えられますから、人気猫種で雑種が1位になるのも、頷けます。
<参考URL: https://petfood.or.jp/data/chart2018/5.pdf>

日本猫ってなに?

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ところで、3位にランクインしている日本猫とはどのような猫でしょうか。アイペット損害保険株式会社のランキング公表ページに日本猫の定義は書かれていませんが、一般的には下記のように言われています。「日本に古くから住む猫のこと。三毛猫やトラ、ブチなどと言われる模様を持つ短毛の猫をさす。」つまり、日本猫とは日本に土着の雑種猫のことで、日本猫という品種がある訳ではないのです。ちなみに、ジャパニーズ・ボブテイルという品種は、日本猫を起源とする猫ではありますが、品種として確立されたのはアメリカであり、日本猫とは異なります。結局、日本猫という純血種が存在するわけではなく、3位の日本猫も雑種の一部に含まれる訳です。つまり、人気ランキングの1位は雑種猫で、飼育されている割合は43.7%と解釈しても良いと言えるのです。上記の数値は、ペット保険に加入している飼い猫の比率になりますが、前述のペットフード協会の調査では、飼育されている猫に占める雑種の割合は77.5%となっています。つまり、ペット保険に加入していない猫も含めると、8割近くが雑種猫ということになるのです。

雑種の魅力

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このように、日本では圧倒的な数と人気を誇る雑種猫ですが、では、一体どのような魅力を持っているのでしょうか。まず、雑種と聞いてすぐに思い浮かぶ魅力は、体が丈夫で長生きしやすいということではないでしょうか。これは、一緒に暮らす上ではとても大切な魅力の一つです。もちろん、生育環境にもよるため、雑種猫であれば必ず丈夫で長生きするとは言い切れませんが、雑種猫は純血種の猫よりも体が丈夫であるという印象が強いです。筆者の愛猫がお世話になっている動物病院の壁に張り出されているご長寿猫の写真も、そのほとんどが雑種猫です。次の魅力は、飼いやすいということです。特に、日本猫の場合は古くから日本に住み着いている訳ですから、日本の風土に適している訳です。これは、先の「丈夫で長生きしやすい」という魅力にも通じていると言えるでしょう。

また、日本猫の場合はみな短毛種なので、お手入れもそんなに手間がかかりません。次に思い浮かぶ魅力は、入手経路が豊富であるということです。前述のような、ペットショップで購入する場合の雑種は異なる純血種同士を掛け合わせたものが多く、いわゆる雑種猫とは少し異なりますが、一般的な日本猫であれば、ペットショップ以外の入手方法がたくさん存在しています。これについては、次の章でご紹介します。最後の魅力は、毛色や柄が豊富であるということです。日本猫だけをみても、キジ猫、単色猫(白・黒・茶)、ブチ猫(黒ブチ、茶ブチ、キジブチ)、二毛猫(黒二毛、キジ二毛)、三毛猫(黒三毛、キジ三毛)と11種類ものパターンがあります。
※ここでは、黒二毛とは黒と茶、キジ二毛とはキジと茶の猫を表しています。黒と白、茶と白、キジと白の猫は、それぞれブチ猫と表現しています。

そこに洋猫の遺伝子が加わると、スコティッシュフォールドのように丸い頭部と小さく折りたたまれた耳を持ち、鼻の上も少しくびれたような顔つきになったり、アメリカンショートヘアのように縞模様の黒い筋が太くて側面の縞が渦巻きのような柄になったり、シャム猫のように、シールポイントといって耳や鼻の先端や尾の先だけに黒い毛がみられるような模様になったり、ラグドールのように長毛になったりと、さらにさまざまな色や柄が出てきます。このように、さまざまなバリエーションの色柄から好みの猫をみつけられるというのも、雑種猫の魅力の一つと言えるでしょう。

雑種猫の入手方法

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ペットショップで購入できる雑種猫は、異なる純血種の掛け合わせに限られてしまいます。また、雑種猫のブリーダーもいません。そのため、雑種猫の購入はどうすれば良いのかわからないという方も、いらっしゃるかもしれません。しかし、雑種猫は下記のように入手経路が豊富にあるのです。しかも、費用的にはほとんど実費の範囲ですむ場合が多いので、その分を十分な飼育環境の整備に費やすことができるでしょう。

・ご自身で、野良猫として生活している猫を保護する
・野良猫を保護された知人から引き取る
・野良猫を保護している団体から引き取る
・動物愛護センターや保健所から引き取る
・野良猫などを保護している動物病院から引き取る
・知人の家で生まれた子猫を譲り受ける
・譲渡会を利用する

最近では、街角の掲示板やコミュニティ紙、SNSなどいろいろな手段で譲渡会等の情報を目にする機会が増えています。待合室にケージを置き、里親を探していることを明示している動物病院もよくみかけます。譲渡会や保護団体、動物病院などは、猫の里親にかなり詳しく注意事項や飼育方法を説明してくれるところが多いので、ペットショップやブリーダーを通さなくても、特に心配することはないでしょう。

あなたに合った猫にきっと出会える

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雑種猫との出会いの場は、思いの外多く用意されています。そして、雑種猫はさまざまな色・柄を持ち、そしてさまざまな性格が揃っているといえます。根気よく探せば、きっとあなたの好みの猫に出会えることでしょう。これから猫と一緒に暮らしたいと考えていらっしゃるのであれば、ぜひ雑種猫もその候補の中に入れてみてはいかがでしょうか。

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