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猫の粗相。5つの原因・対策と、掃除方法!

猫がトイレ以外の場所に粗相をするという問題は、飼い主さんにとってとても大きな悩みです。ちゃんとトイレを覚えているはずなのに粗相をしてしまう場合、必ず原因があります。原因にあった適切な対策を行って、愛猫と飼い主さんが共に快適に過ごせるようにしましょう。

バカにできない猫の粗相

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猫の尿は、かなり臭いです。通常の尿もかなり臭いですが、発情期のマーキングで排泄される尿スプレーはさらに猛烈な臭いです。そんな尿を、頻繁にトイレ以外の場所でされてしまったら、いかに猫を愛している飼い主さんであっても、耐えられなくなることでしょう。猫の問題行動としても、粗相はよく取り上げられる問題の一つです。今回は、猫の粗相に焦点をあて、原因と対策を考えていきましょう。

先ずはトイレを覚えてもらう

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猫は、トイレのしつけが簡単な動物だと言われています。それは、トイレそのものが猫の習性を利用しているからなのです。具体的に言うと、「子猫は柔らかく、かき分けやすいものを本能的に掘りたくなる。そして、掘るという行動をすると排泄したくなる」ということなのです。大抵の子猫は、4週齢頃からトイレの砂を掘って、排泄するようになります。食事の後や子猫がそわそわして排泄をしたがっているような様子を見せたら、猫砂を敷き詰めたトイレの中に子猫をそっと入れてあげると、自然に砂を掘るようになり、それに伴って排泄するようになっていきます。そして、飼い主さんから上手にトイレで排泄できたことを褒められることで、その行動が強化されていく訳です。こうして子猫はすぐにトイレを覚えてくれるでしょう。ところが、トイレについてはもう安心だと思っていたら、ある日突然トイレ以外の場所に粗相しているのをみつけて、ショックを受けることになるかもしれません。

トイレを覚えたのに粗相をするようになったら

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元々、猫はとても綺麗好きな動物なので、猫自身もトイレ以外の場所に排泄をする事は好ましい状態ではないはずです。つまり、粗相をするには必ず原因があるという事です。愛猫の様子をよく観察し、原因を突き止めた上で、適切な対策を行うことが大切です。

粗相をする原因と対策

1. 発情期のマーキングを疑う
まだまだ子猫だと思っていても、猫はすぐに性成熟し、発情を迎えます。発情すると、マーキング(尿スプレー)といって、通常の尿の何倍も強い臭いのする尿をし、自分の存在をアピールします。大抵の場合は、普段の腰を下ろして行う排尿ではなく、腰を上げて壁や家具に尿をかけようとします。また、尿スプレーの他にも、発情特有の行動や鳴き方をします。計画的な繁殖が目的なのでなければ、生殖器系の病気を予防する意味も含めて、避妊・去勢手術をすることがいちばんの解決方法だと言えます。
2. 病気を疑う
ある日突然トイレ以外の場所で粗相をするようになり、それを繰り返しているという場合で明らかに発情とは関係がないという場合は、病気を疑いましょう。動物病院で状況を説明し、尿検査や血液検査を受け、猫に多い膀胱炎、腎臓など泌尿器系の病気がないかどうかを確認しましょう。病気のため、トイレに間に合わずに粗相をしている場合があるからです。
3. トイレの環境を疑う
猫はとても綺麗好きな動物なので、汚れているトイレを嫌い、トイレ以外の場所で排泄を行う場合があります。また、うんち用とおしっこ用のトイレを使い分けたがる猫もいます。トイレはこまめに掃除をし、長い時間排泄物をそのままにしておくことのないように気を配りましょう。また、トイレの数は、一緒に暮らしている猫の頭数+1個が基本です。
4. ストレスを疑う
自分の好きな相手に構って欲しいがために、相手の気を引くような行為を繰り返す人がいますが、猫にもそういう性格の子がいます。大好きな飼い主さんに構ってもらいたい、一緒に遊んでもらいたいというアピールで粗相をすることがあるのです。

さらに、トイレの近くに洗濯機のような大きな音を出すものがあるとか、人がよく行き交う場所で落ち着かないような場合も、猫は落ち着いて排泄できないのでトイレを使いたがらないかもしれません。と言って、あまりにも普段の縄張りから離れた場所にトイレを置くのもいけません。猫の縄張り内で、比較的静かで落ち着ける場所を探してあげましょう。猫砂の種類も、猫によって好き嫌いがあります。トイレの場所を移動したとか、猫砂の種類を変えたという場合には、その観点でのチェックも行ってください。また、猫が成長して大きくなったために既存のトイレが小さくなったということも考えられます。猫は、トイレに入って体の向きを変え、体勢を整えて排泄します。トイレは、少なくとも猫の体の1.5倍の広さは確保したいところです。

4. ストレスを疑う
自分の好きな相手に構って欲しいがために、相手の気を引くような行為を繰り返す人がいますが、猫にもそういう性格の子がいます。大好きな飼い主さんに構ってもらいたい、一緒に遊んでもらいたいというアピールで粗相をすることがあるのです。

こういう場合、粗相をした猫に大声で叱りつけるのは逆効果なのでよく覚えておいてください。大声で叱られたことで、猫は粗相をすると飼い主さんに構ってもらえると覚えてしまうのです。最善の解決策は、猫と一緒に遊ぶ時間を増やしてあげることです。1日に10分程度で構いませんので、必ず愛猫と一緒に遊ぶ時間を作ってあげてください。

5. 老化現象を疑う
最近は、獣医学の発展や良質なフードの開発により、猫も長生きできる時代になってきました。しかし人と同じように、猫も高齢化による老化現象で筋力が低下したり、関節炎になったり、また腎臓系の病気に罹り、粗相をするようになります。老化現象や、高齢猫に多い病気が原因で、トイレに間に合わなかったり、トイレにうまく入れなかったり、距離感をうまく測れなくなったりするからです。

特に、猫のトイレは猫砂を敷けるように縁が高くなっているのが特徴です。その高い縁を、筋力が低下した足や関節炎の足ではうまく跨げなくなるのです。寝たきりになったしまった場合はオムツを利用することになりますが、そうでない場合は、猫自身がトイレで排泄をしたがります。できるだけ、猫がトイレに入るためのサポートをしてあげたいところです。そのためには、猫の寝床とトイレの距離を縮め、寝床からすぐにトイレに行けるようにするとか、トイレの入り口の前に、段差をなくすためのスロープを置くとか、縁の低いトイレに取り替える等の対策が必要です。我が家にも高齢の猫がいますが、トイレの縁の高さにあったスロープは大き過ぎて置けないため、子犬のトレーニング用に売られているメッシュ付きステップトレーに薄く猫砂を敷き詰めて使ってもらっています。また、防水シートやペットシーツをトイレの周辺に敷いておく等、色々と工夫しましょう。トイレの設置場所を変える場合、猫が混乱してしまわないように、なるべく老化が進み過ぎないうちに実施することをおすすめします。我が家の愛猫は、長年の習慣がなかなか抜けなかったのか、よろよろしながら以前あったトイレの場所まで行き、「あれ、ないな」と戻ってきて新しい場所のトイレに入るということを、慣れるまでは何回か繰り返していました。

粗相をした場所の掃除も大切

愛猫がトイレ以外の場所に粗相をしてしまった時は、その原因がどのようなものであっても、絶対に怒ってはいけません。怒っても、愛猫には「トイレの外に排泄したから怒られた」ということは伝わりません。それどころか、嫌な思いをしたと、飼い主さんに不信感を抱いてしまうという場合もあるからです。愛猫が粗相をした場合は、その場所をしっかりと掃除することが何より大切です。粗相した場所に排泄物の臭いが残ってしまうと、愛猫はそこをトイレと認識してしまい、繰り返しその場所に粗相をするようになるからです。では、効果的な掃除の手順を簡単に説明しておきます。まず、水分を拭き取ります。キッチンペーパーや高吸水性のタオルなどを利用して、しっかりと水分を拭き取ります。次に、殺菌を行います。重曹スプレーやシミ抜きスプレー、ペットのトイレ用除菌クリーナーなどを利用します。色落ちさせたくない場所の場合は、成分に注意が必要です。シミが残らないよう、汚れを浮き上がらせたらゴシゴシと丁寧に擦り取りましょう。最後に、仕上げの消臭です。排泄物の臭いが残っていると、猫はそこをトイレとみなしてしまいますので、消臭には十分に気を使いましょう。

他の匂いで誤魔化すような消臭剤ではなく、きちんと消臭成分が元の臭いを消し去るタイプの消臭スプレーを選びましょう。フローリングは比較的簡単に掃除ができて臭いも残りにくいのですが、目地の中におしっこが残ってしまわないように注意しましょう。絨毯やカーペットに粗相した場合は、やっかいです。水掃除機がない場合は、重曹の粉を粗相した箇所に振り掛けて水分を重曹に吸収させ、水分が移った重曹を掃除機で綺麗に吸い取るようにします。いずれにしろ、掃除の最中は猫が近寄らないように気をつけてください。薬剤等を口にすると危険です。また、どうしても臭いを消せず、猫が繰り返し同じ場所に粗相をしてしまう場合は、その場所にトイレを設置するというのも一つの方法です。

愛猫と飼い主さんが快適に暮らすための工夫は常に必要

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猫は、子猫から老猫までそれぞれのステージで粗相をする可能性があります。そして、その原因はステージごとに異なることでしょう。飼い主さんは愛猫をよく観察し、その時々の原因に合った対策を行うことで、愛猫と飼い主さんが共に快適に暮らせるように工夫を続けていってください。ただし、飼い主さんが一人で粗相を解決しようとしてノイローゼになってしまっては意味がありません。どうしても解決できない場合は、動物病院などの専門家に相談しましょう。

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