猫 威嚇

猫が威嚇をしてくる5つの理由と4つの対処法!

いつも温厚な愛猫が突然威嚇してきたとしたら、飼い主さんは驚くと共にショックを受けることでしょう。どんなに深い絆で結ばれていたとしても、あり得ることです。こんな時、愛猫は一体どのような気持ちなのでしょう。そして、飼い主さんはどのように対処すれば良いのでしょうか。

猫の威嚇

猫

猫が威嚇する様子を見たことはありますか。頭は低い位置にありますが、脚をピンと伸ばし、背を弓なりにして腰を高く上げ、身体中の毛を逆立てて体を大きく見せようとしています。尻尾も驚くほど太くなっています。口は大きく開かれ、牙を見せたまま「シャーッ」と蛇のような声や、場合によっては「ウゥゥ」という唸り声をあげている時もあります。瞳孔は開いており、相手から視線を外そうとはしません。いくら愛しい愛猫であっても、このような姿を見てしまうと、怖くなりどう対処して良いのか分からなくなるかもしれません。一体、猫の威嚇はどのような時に行われるのでしょうか。そして、飼い主さんはどのように対処すれば良いのでしょうか。今回は、猫の威嚇行動について考えてみましょう。

猫の習性

猫 威嚇

どのような行動であっても、必ず理由があります。猫の威嚇行動を理解し、対処法を考えるためにも、まずは猫の習性について整理しておきましょう。

1. 縄張りを守る
猫は、縄張りを守って生きていく動物です。それは、単独で生活している猫だけではなく、集団で暮らしている猫も同じです。それぞれの猫が、自分の縄張りと縄張り内にある物に対する強い所有意識を持っています。
猫は、自分の縄張りの中にいる間は自信に満ち溢れて過ごすことができますが、縄張りに不審者が侵入したり、自分の所有物を荒らされたりした場合、とても不安になり、侵入者を追い出そうとします。
2. 臆病者で平和主義
猫の威嚇行動を見ると、とても好戦的な性格のように思うかもしれません。しかし、猫はとても臆病で平和主義者なのです。基本的には、積極的に相手と争おうとはせず、攻撃行動を起こす前に必ず相手に警告を出します。この警告が猫の威嚇行動の正体なのですが、本当は戦いたくない、平和裏に解決したいというのが、猫の本音のようです。
3. 猫は高い所が大好き
猫は高いところが好きだということは、すでにご存知だと思います。猫は、自分の縄張りを3次元で認識しています。そのため、たとえ狭い部屋であっても高さをうまく利用することで、愛猫に居心地の良い縄張りを提供することができるのです。

威嚇の理由

猫 威嚇

では、前述の猫の習性をベースに、猫が威嚇をする理由について考えていきましょう。猫の威嚇の理由として、下記を挙げることができます。

1. 侵入者への警告
自分のテリトリーに見知らぬ人や猫などの不審な侵入者が入ってきたために、「出て行け!」と警告をするための威嚇です。
2. 恐怖心
何かに対して恐怖や不安を感じたことにより、威嚇を行うこともあります。この場合も、相手に対していきなり攻撃を仕掛けるのではなく、威嚇によって警告を行い、相手を遠ざけようとしているのです。
3. 反感・不快感
いつもは心を許してくれている愛猫も、時には飼い主さんに対して反感や不快感を感じることがあります。その際も、愛猫は威嚇という行動でその気持ちを示すことがあります。たとえば、猫が嫌がっていることに気づかずに飼い主さんが猫を構ったり抱いたり撫で続けたりするような場合です。飼い主さんがほろ酔い気分の時などは、愛猫の気持ちに気づけなくなりますので注意しましょう。
4. 弱点を隠そうとしている
猫は、相手がたとえ飼い主さんだとしても、自分の弱点を知られないように隠す傾向があります。そのため、怪我や病気により体のどこかが痛かったり具合が悪かったりすると、身を守るために威嚇をすることがあります。
5. その他
愛猫は飼い主さんと遊びたいのに、飼い主さんが忙しくてあまり一緒に過ごせないような日が続いていた場合などに、飼い主さんが猫の威嚇に反応を示すと、猫はそれに味をしめて威嚇するようになる場合もあります。

猫の威嚇への対処方法

猫 威嚇

では、愛猫が威嚇をした場合に、飼い主さんはどのような対処をすれば良いのかについて考えていきましょう。

1. 威嚇の対象を遠ざける
自宅に友人が訪ねてきた場合などでも、愛猫が落ち着いて堂々と過ごすことができるようなエリアを作ってあげましょう。なるべくなら部屋全体を見渡せるような、高い場所が好ましいです。また、いざという場合に愛猫が逃げ込んで安心できるような隠れ家も作ってあげましょう。
それでも愛猫が威嚇をし、そのままエスカレートしそうになった場合は、愛猫を抑えるのではなく、相手の方を愛猫から遠ざけるようにしましょう。また、威嚇している猫に対して大声を出したり叱ったりするのは、逆効果なのでやめてください。多頭飼いの場合で、それぞれの猫たちの縄張りが十分に確保できていないときや、新入り猫に対して先住猫が威嚇をするようなケースもあります。大抵の場合は威嚇のみで喧嘩にまでは発展しないことが多いのですが、どうしても相性の良くない猫同士の場合は、威嚇から攻撃に進行し、喧嘩になる可能性もあります。その場合は、高さを利用してそれぞれの猫用のエリアを用意しましょう。場合によっては、部屋を分けるなどの工夫も必要になるでしょう。
2. 猫を落ち着かせる
威嚇相手を遠ざけたら、しばらく静かにして愛猫を落ち着かせます。できれば、部屋を薄暗くするとなお良いでしょう。
3. 怪我や病気を疑う
特に何かに怯えたり不快感を感じている訳ではないのに、飼い主さんが抱いたり撫でたりしようとすると威嚇をするような場合は、病気や怪我を疑ってみてください。
4. 無視する
もし愛猫が飼い主さんに構って欲しくて威嚇をしているような場合は、決して怖がったり大声で叱ったりしてはいけません。愛猫は飼い主さんのその反応が嬉しいのです。そういう場合は、無視してください。決して目を合わせてはいけません。

必ず理由があります

猫 威嚇

猫は、理由もなく威嚇をすることはありません。必ず理由があるので、それを見つけて理由にふさわしい対処を行うことが大切です。
対処を間違えると、愛猫は頻繁に威嚇行動をとったり、威嚇行動をエスカレートさせて攻撃行動に転じたりすることもあります。注意深く愛猫を観察する目を養いましょう。以前、筆者が仕事から帰宅したら、愛猫が廊下の奥で私に向かって威嚇をしてきたことがありました。筆者が「どうしたの?ただいま!」と声を掛けたら、愛猫は目を丸くして驚き、バツが悪そうにその場を離れました。猫にも、勘違いや間違いがあるようです。そんな時は、なかったことにしてあげてくださいね。

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