エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアのすべてのこと

最近、CMやドラマ等での活躍が目立つエキゾチックショートヘアは、ブサカワ猫として人気が高まっています。その表情は、どこか人間臭くもあり、魅力に溢れています。しかし、短頭故に注意しなければならない点もあります。今回は、そんなエキゾチックショートヘアについて説明します。

ブサカワ猫としてダントツの人気を誇るエキゾチックショートヘア

猫 うつ伏せ

ドラマやCMで活躍しているタレント猫の中でも、特にエキゾチックショートヘアはその独特な容貌と穏やかな雰囲気のため、印象に残る品種であると言えるでしょう。その印象的な風貌は、ブサイクなのに可愛い「ブサカワ猫」とも呼ばれ、タレント猫に限らず、InstagramなどのSNSでもかなりの人気ぶりです。今回は、そんなエキゾチックショートヘアについてご紹介します。

エキゾチックショートヘアの歴史

エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアが誕生したのは1960年代の初めで、まだ歴史の浅い品種です。アメリカンショートヘアのブリーダー達が、ペルシャのようなシルバーカラーの被毛とグリーンの目を発現させるために、ペルシャの血を入れたのが始まりでした。アメリカンショートヘアとペルシャの交配で生まれた子猫は、どう逆立ちしてもアメリカンショートヘアとは似ても似つかない風貌でしたが、その魅力のせいでしょうか、さらに異種交配が進められ、すっかりペルシャ寄りの体型である今の姿になりました。当初の目論見とは異なり、すっかりアメリカンショートヘアの特性が失われてしまいましたが、米国に本部があり世界的にも権威のある愛猫団体CFAの審査員がエキゾチックショートヘアの特性に注目し、1967年にチャンピオンシップ・ステータスに認定されました。当時は、スターリング・シルバーのような毛色からスターリングと呼ばれていましたが、その後さまざまな毛色とパターンが認められ、エキゾチックショートヘアに改称されました。なお、エキゾチックショートヘアは、アメリカンショートヘアとペルシャの異種交配を基本に開発されましたが、途中でバーミーズやロシアンブルー、ヒマラヤンなどの血も取り入れられています。

エキゾチックショートヘアの外見

エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアを一言で言い表すならば、「短毛のペルシャ」です。エキゾチックショートヘアとペルシャのスタンダードを比べても、今では被毛の長さに関する1項目のみが異なっているだけで、他は違いが見られません。骨格はがっしりとしており、幅広で頑丈な体をしています。四肢は太くて短く、足先も大きくて丸い形をしています。腹部は丸々としており、背は短くて水平です。そして、丸くて大きな顔には上向きで幅の広い鼻、ふっくらとした豊かな頬と離れている大きな目が配置され、これがブサ可愛いと言われている大きな要素となっています。頭が大きい割には耳が小さく、先端も尖ってはいません。両耳の間隔が広く、わずかに前傾しています。尻尾は短いのですが、ボディとのバランスがとれており、曲がったり引きずったりはしていません。短毛のペルシャとは言っても被毛はセミロングで、とてもやわらかく、ボディから立ち上がるように密生して生えています。また、分厚いアンダーコートも持っています。そして、ヒマラヤンのポイントとペルシャの色とパターンの全てが正式に認められています。

エキゾチックショートヘアの性格

エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアは神経質なところがなく、優しくて愛情深く、かつとても人懐こい性格をしています。おおらかで物静かでおっとりとした猫なのですが、その割には好奇心が強く活発で、頭も良く、遊ぶのが大好きな猫でもあります。ペルシャ譲りのおとなしい性格に、アメリカンショートヘアの活発さが加わっていると考えるとわかりやすいかもしれません。人懐こいため、ご家族のそばにいたがり、抱かれるのも好きなのですが、依存心が強いわけではないため、一緒に暮らすパートナーや家族として、程よい距離感を保てるでしょう。

エキゾチックショートヘアと一緒に暮らす場合に注意すべきこと

エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアは、ペルシャ同様上向きの低い鼻をしていますので、短頭種気道症候群を発症しやすいという盗聴があります。そのため、普段からよく注意をする必要があります。短頭種気道症候群とは、鼻や喉、気管などが異常に狭い状態になることで発症する、呼吸器の病気です。ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどの短頭種は、鼻の穴、気管などが狭く、喉もギュッと凝縮されています。そのため、呼吸時の気道への圧力が高くなりやすく、その影響で、鼻の奥の筋肉がたるむ、喉や気管が狭くなるなどの状態になることが多く、短頭種気道症候群を発症します。具体的には、安静にしている時でも鼻からブーブーとかグーグーといった呼吸音が聞こえたり、息が喉や気管を通るときのヒューヒューといった喘息のような音が聞こえたりすることもあります。

体温調節がうまくできずに体温が高くなったり、症状が悪化したりすると、呼吸困難になり、失神して最悪の場合は命を落とすこともあります。エキゾチックショートヘアの魅力の一つである短頭を作出するための、品種改良の結果ともいえる病気ですので、飼い主さんは十分に注意し、普段から注意深く室温管理を行い、安静に過ごさせるように注意が必要です。他にも、多発性嚢胞腎などの、ペルシャの好発疾患はエキゾチックショートヘアの好発疾患でもありますので、日頃の健康管理の中で意識しておくべきでしょう。

エキゾチックロングヘアについて

エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘアはペルシャの血が入っていますので、繁殖をさせると必ず一定の割合でロングヘアの子猫が生まれてきます。各登録団体により見解が異なるのですが、前述のCFAでは2009年にエキゾチックロングヘアとして公認しました。しかし、CFAと並んで権威のある愛猫団体TICAでは、エキゾチックロングヘアはペルシャ種として分類されています。

ブサカワ猫好きの方にはおすすめのエキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘア

世間一般でブサ可愛いと言われている短頭種の猫と一緒に暮らしたいと考えている方には、エキゾチックショートヘアはとてもおすすめの品種といえます。それは、猫の王様・女王様ともいわれている、元祖ブサカワ猫のペルシャが持つ性質を多く持っており、かつ短毛であるため日頃のお手入れが楽であるという点が大きいでしょう。しかし、短頭種特有の呼吸器系疾患など、他の品種と比べて注意しなければならない点もあります。エキゾチックショートヘアと一緒に暮らしたいと考えている飼い主さんは、事前によく調べた上で、しっかりと環境を整えてから迎えてあげてください。

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