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猫のお留守番の注意点とペットホテルに預ける場合のメリットとデメリット

生100年。年金だけでは余裕のある老後の生活が望めない現代では、愛猫を家に置いたまま、中長期の出張等でご家族が不在となるケースも多くなることでしょう。今回は、家での留守番、ペットホテルやペットシッターの利用について、メリット、デメリット、リスク等を考えます。

避けて通れない猫の留守番問題

普通に生活をしていれば、家に帰れなくなる日があっても不思議ではありません。お仕事で出張される、会社で徹夜しなければならない、友人の結婚式が遠方で行われる、法事などで数日の里帰りをする等々。家族が複数いる場合は誰かが家に残って愛猫の世話をすることもできますが、ご家族全員で家を空けなければならない場合もあれば、一人暮らしで猫と一緒に暮らしている方だって少なくないはずです。そのような場合、どのようにするのが愛猫にとって一番良い方法なのでしょうか。もちろん、答えは一つではありません。家を空ける期間、愛猫の性格や生活環境などにより、選択肢は変わってきます。今回は、代表的な3つのパターンのメリットやデメリット、リスクなどをご紹介します。どうしても愛猫を残して数日間外泊しなければならなくなってしまった場合、その対処法を考える際の参考にして頂ければと思います。

猫に自宅で留守番してもらう場合

猫は、自分の縄張りを守って生活している動物です。ですから、縄張りに見知らぬ侵入者が入って来るとか、自分が見知らぬ場所へ行くことを極端に嫌います。特に、子猫の頃からご家族のみと暮らしてきて、あまり外に出たことがなく、ご家族以外の人や動物に接する機会がほとんどなかったような猫の場合、そのストレスは私たち人間の想像の域をはるかに超えているようです。そのため、猫にとってもっとも安心できる対処法は、自宅での留守番です。いつも一緒に過ごしているご家族がいないことへの不安や寂しさは感じるでしょうが、いつも暮らしている自分の縄張りの中で過ごすことができ、不審な侵入者が中に入ってくることもありませんので、愛猫に不要なストレスをかけることはありません。外泊日数が2泊3日以内の場合は、きちんと準備をしておくことで、愛猫を自宅で留守番させることが可能です。

<メリット>
・愛猫が自分の縄張りの中で生活できるため、愛猫にかけるストレスを最小限に留めることができます。
・基本的には普段通りの準備だけで良いので、コストがかかりません。
<デメリット>
・愛猫の急な体調不具合や震災等の不慮の事故に対する対処ができません。
・不在時の愛猫の様子が分かりません。
・愛猫に持病があり、毎日投薬等が必要な場合はこの方法は諦めましょう。
<リスクおよび注意点>
・夏や冬の場合は、温度管理のためにエアコンをつけたままにしておきましょう。ただし、エアコンの突然の故障というリスクがあることも頭に入れておきましょう。また、エアコンのスイッチの押し間違えによる事故も少なくありません。出かける数十分前にはスイッチを入れ、暖房や冷房、温度の設定などに間違いがないことをよく確認した上で、リモコンを猫の手の届かない場所にしまってから外出しましょう。
・留守中の餌はドライフードにし、念のために日数分+αの量を出しておきましょう。決まった時間に給餌するタイプのフード入れもありますが、基本的に猫は必要量を少しずつ食べますので、給餌皿に日数分の量を出しておいても、一度に全てを食べてしまうようなことはありません。
・給水皿も複数箇所に設置し、万が一こぼしてしまっても別の給水皿から飲めるようにしておきましょう。ペットボトルをセットし、自動的に水が補給されていくタイプの給水皿が市販されていますので、それを利用するのも良いでしょう。
・餌も水も、日当たりがよく腐りやすいような場所には設置しないように注意しましょう。
・可能であれば、猫を飼っている友人等に、留守中何度か部屋に入って猫の様子を確認し、何かあったらすぐに連絡してもらえるように依頼できると安心です。万が一予定通りに帰宅できないような状況になった場合も、こうした友人がいれば、帰宅できるまでの期間の餌やりとトイレの掃除を依頼することができるでしょう。

ペットシッターを利用する場合

2泊3日以上の外泊が必要となる場合は、愛猫だけで留守番させることは避けるべきです。しかし、出来るだけ愛猫にストレスをかけたくない場合は、ペットシッターを利用するという方法があります。自分の留守中に、他人を家の中にあげるのですから、防犯面での不安はありますが、信頼できるシッターさんを見つけることができれば、愛猫にとっては良い対処法といえるでしょう。

<メリット>
・シッター訪問中はストレスになりますが、1日の大半は自分の縄張りの中で落ち着いて生活できるため、愛猫にかけるストレスは少なくてすみます。
・契約内容にもよりますが、不在時の愛猫の様子をメール等で知らせてくれる業者もありますので、事前にサービス内容をよく確認した上で業者を選ぶと良いでしょう。
<デメリット>
・契約内容にもよりますが、ペットシッターの時間は1日に1〜2時間程度なので、それ以外の時間に愛猫が急に体調を崩したような場合は、対処が手遅れになる場合もあります。
・愛猫に持病があり毎日投薬等が必要な場合は、引き受けてくれない業者もありますので、事前によく確認しましょう。
<リスクおよび注意点>
・ご自身の不在時に赤の他人を家にあげるので、どうしても防犯面でのリスクはつきまといます。安心できるシッターさんを派遣してもらえるかどうか、事前確認をしっかりと行い、かつ家の中に貴重品を残していかない等の自衛手段を行うべきでしょう。

ペットホテルに預ける場合

他人を家にあげたくない場合や、愛猫がご家族以外の人や動物とも交流し、比較的慣れているような場合は、ペットホテルに預けるという選択肢があります。ペットホテルにもさまざまな運営形態がありますが、事前によく調べて、納得できるペットホテルを見つけられれば、それが一番安心できる対処法になり得るかもしれません。

<メリット>
・シッター訪問は1日に1〜2時間ですが、ペットホテルの場合は長時間愛猫の様子を見てもらえます。できれば24時間体制で職員がホテルに常駐し、動物病院とも契約しているようなペットホテルが望ましいです。愛猫への注意を払ってもらえる時間が長く、万が一の場合に対処してくれるスタッフが常にいるようなペットホテルを選びましょう。
・ペットホテルを利用するための規制が厳しいホテルは、自分の愛猫を守るために良いホテルです。ワクチン接種やノミ・マダニ予防の証明書が必要といった厳しい条件のあるペットホテルは、愛猫に感染症をもたらすリスクが低いと考えましょう。
<デメリット>
・ペットショップ、ペットサロン、動物病院に併設しているペットホテルは、ケージの中で過ごさせるような環境の場合が多いようです。その場合は、不慣れな場所にいるというストレスに加え、狭くて自由に動けないというストレスを更に与えることになります。できるだけ、高さを利用した空間で自由に過ごせるような環境のホテルを選びましょう。
・大抵のペットホテルは、ケージに入れられて、同じ室内に犬などの他の動物と同居することになります。部屋が分かれていても、犬の鳴き声が聞こえるという環境は多いです。普段犬と接触したことのない猫にとっては、かなりのストレスになるでしょう。
・愛猫に持病があり毎日投薬等が必要な場合は引き受けてくれないペットホテルもありますので、事前によく確認しましょう。
<リスクおよび注意点>
・愛猫への注意を払ってもらえる時間が長く、万が一の場合に対処してくれるスタッフがいるのが、ペットホテルの最大のメリットです。しかし、万全ということはありません。最悪の場合は命に関わることもある事故やトラブルは、リスクとして考慮しておくべきです。残念ながら、日本の法律におけるペットの扱いは、命ではなく所有物です。万が一トラブルが生じて訴訟ということになった場合も、飼い主さんが納得のいく対応をしてもらえる率はあまり高くはないようです。そのことは、頭の片隅に置いておくべきでしょう。

自分の生活パターンに合わせて猫の社会化を行おう

どうしても、数日間家を空けなければならなくなった場合の対象法について、代表的な3つのパターンを、メリット、デメリットおよびリスクと注意点を中心にご紹介してきました。いずれの場合も、帰宅後は、ご家族が愛猫としっかりコミュニケーションをとり、愛猫のストレスを解消してあげてください。そして、もしあなたがこれから猫と一緒に暮らそうと考えているのであれば、一度ご自身の生活スタイルをよく考えてみましょう。愛猫だけを置いて、ご家族が不在となってしまうようなケースが多くなることはありませんか。一人暮らしで中長期の出張が多い方などは、ペットホテルやペットシッターの利用を考えざるを得なくなります。その場合、知らない人や動物にも慣れている猫の方が、その猫自身も、より幸せな生活を送ることができるのです。ご家族と愛猫だけの親密な関係を構築するだけではなく、なるべく他人や他の動物にも慣れた、しっかりと社会に馴化した猫になるように育てることも、大切なのだと知った上で、猫と一緒に暮らし始めて頂ければと思います。

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