猫の横顔

猫がげっぷをする6つの理由と対策方法!

猫も人と同じように、咳もくしゃみもしゃっくりも、そしてげっぷやおならだってします。ただ、ちょっと人間とは出方が違うので気づかないだけかもしれません。今回は、猫のげっぷについて説明します。病気かもしれないげっぷは見分けられるようになりましょう。

げっぷはなぜ出るのか

猫の顔

猫も、人と同様にげっぷをすることがあります。ただ、人のように大きな音が出ることはほとんどなく、小さなグフッという音やかすかな上半身の揺れだけの場合がほとんどなので、あまり気づかないかもしれません。では、人でも猫でも、なぜげっぷをするのでしょうか。まずは、その仕組みについて簡単に説明します。げっぷは、胃の中の空気が食道をさかのぼって口から出てきたものです。呼吸で吸い込んだ空気のほとんどは肺に入り、酸素が血液中に取り込まれ、古い血液の中の二酸化炭素等を逆に取り入れた状態で吐き出されます。したがって、胃の中にある空気とは、呼吸で取り入れた空気ではありません。食べ物や飲み物を飲み込む際に一緒に入ってしまった空気なのです。

入るときには微量であっても、それが胃の中に溜まっていくと、げっぷという形で吐き出されるのです。ちなみに、胃も通り過ぎてしまった空気が腸の中で発生したガスと一緒にお尻から排出されるのが、おならです。つまり、私たち人がげっぷやおならをするのが普通の生理現象であるのと同じように、猫にとってもげっぷやおならをするのは生理現象なのです。しかし、病気が原因で胃の中にガスが溜まってしまうような場合にも、げっぷとなって出てきます。つまり、げっぷには生理現象である安心しても良いげっぷと、病気が原因である心配しなければならないげっぷの二種類があるのです。

安心しても良い2つのげっぷ

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では、安心しても良い、単なる生理現象であるげっぷがどのようなもので、どのような時に出やすいのかについて、みていきましょう。

・食後や飲水後のげっぷ
人は、食事をしてお腹がいっぱいになると、その後にげっぷをしますよね。猫もそれと同じように、お腹がいっぱいになるとげっぷをすることがあります。特に、一気喰いをすると、食べ物と一緒に空気も飲み込んでしまい、げっぷをすることが多くなるようです。また、子猫が一気にミルクを飲んだ後も、げっぷをすることがあります。母猫が子猫のそばにいて、子猫の背中を舐める刺激で子猫はげっぷを促されると考えられています。人の赤ん坊も、ミルクを飲んだ後にお母さんが背中をトントンと軽く叩いてげっぷを促しますが、それと同じようなことなのでしょう。大人になってからも、水を飲んだ後にげっぷをする猫がいるようですが、それも水を飲む時、一緒に空気を飲み込んでしまうからだと考えられています。
・グルーミング後
食事ではなく、グルーミングをした後にげっぷをする猫もいます。一所懸命にグルーミングをしながら、やはり空気を一緒に飲み込んでしまっているからだといわれています。いずれの場合も、せいぜい1〜2回げっぷをする程度で、あまり飼い主さんが気づくようなことのない程度です。逆に、げっぷを1日に何度も繰り返したり、げっぷだけではなく他の症状も伴っていたりするような場合は、病気が原因のげっぷかもしれません。

病気が原因で出る4つのげっぷ

猫の顔

げっぷをする原因となる可能性のある病気を、下記にご紹介します。思い当たる節のある場合は、一度動物病院で診てもらいましょう。

1. 慢性胃炎『慢性胃炎の場合、げっぷの他にも、下記のような症状がみられます』
・長期(週単位)に渡る頻繁なげっぷ
・食欲不振
・嘔吐
・お腹周りを触ると痛がる
・元気喪失
慢性胃炎の原因は、薬の副作用、ストレス、食物アレルギーなどさまざまです。原因によって適切な治療法が異なりますので、きちんと動物病院で診察してもらいましょう。
2.胃捻転
胃が膨れ上がり、捻れてしまった状態が、胃捻転です。空気を飲み込んだり、胃の中の異常発酵によりガスが溜まったりすることで、胃が膨れ(胃拡張)、胃捻転に進行します。犬には多い病気ですが、猫にはあまりみられません。しかし、なってしまうと命に関わる怖い病気です。猫が胃拡張や胃捻転になった時の、げっぷ以外の症状には下記のようなものがあります。
・呼吸困難
・流涎(りゅうぜん:よだれを流すこと)
・腹部膨満(お腹が膨らんでいる)
3. 食道狭窄
食道に炎症ができると、その部位を修復しようとして粘膜組織が繊維化し、食道の内側がゴワゴワした状態になり、食道が狭くなってしまいます。この状態を食道狭窄といい、治療のために手術が必要になることも多い病気です。食道狭窄の場合にみられる、げっぷ以外の症状には下記のようなものがあります。
・嘔吐
4. 鼓腸症
腹部が膨れている症状を鼓腸症といいます。猫は、本来鼻で呼吸をし、口ですることはありません。しかし、鼻炎などの原因で鼻が詰まってしまうと、無理に口で呼吸をします。その内、空気を飲み込んでしまい、胃腸に空気が大量にたまってしまいます。鼓腸症の場合にみられる、げっぷ以外の症状には下記のようなものがあります。
・息苦しそうに口で呼吸をしている
・腹部膨満

一気喰い防止がげっぷの対策になる

猫

猫が一気喰いをすることでよくげっぷをするようであれば、病気ではなくても一気喰いを防止した方が良いかもしれません。げっぷも減りますし、丸呑みしてしまったフードが胃の中に溜まることで消化不良を起こしたり、食べた物を吐き戻してしまったりすこともあるからです。愛猫の一気喰いを防ぐ方法例を下記に挙げますので、参考にしてください。

・早食い防止用の食器を利用する
・1回の給餌量を減らし、食事の回数を増やす
・多頭飼いの場合、競争が起こらないように隔離した場所で食べさせる

生理現象としてのげっぷでも、続く場合は診てもらおう

げっぷは生理現象です。げっぷの他には気になる症状もないという場合は、あまり気にする必要はないでしょう。しかし、1日に何度もげっぷをしているとか、げっぷが続いている期間が長いような場合には、念のために動物病院で診てもらうことをおすすめします。何かの病気の前触れかもしれませんし、気づいていない食物アレルギーがあるのかもしれません。愛猫を守ってあげられるのは、一緒に暮らしているご家族の方しかいません。過度に心配しすぎるのも良くありませんが、気になる事を気軽に相談できるかかりつけの動物病院を作っておくのは良いことです。

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