猫 しゃっくり

猫がしゃっくりをする2つの原因と見分け方と注意点!

猫も人と同じようにしゃっくりをします。そして、人と同じように単なる生理現象の場合と背景に病気が潜んでいる場合があります。猫のしゃっくりの原因や、動物病院で診てもらうべきかどうかの見分け方のポイントについて、知っておきましょう。

猫がしゃっくりをしているけれど、どうすれば良いの

猫

子供の頃、突然しゃっくりが出て止まらなくなり困ったり、しゃっくりをしている友人のために後ろからそっと近づいて「ワッ!」と驚かせたりした経験は、多くの方がお持ちなのではないでしょうか。猫、特に子猫もよくしゃっくりをします。そのような時、「病気かも!」と心配したり、しゃっくりを止めようとしたりする飼い主さんも多いかもしれません。今回は、このように猫がしゃっくりを始めた場合、どのように対処すれば良いのかについて考えてみたいと思います。

猫のしゃっくり、くしゃみ、せきの見分け方

猫 しゃっくり

人と同じように、猫もしゃっくりやくしゃみ、せきをします。しかし、しゃっくり、くしゃみ、せきの様子は、人と猫とではちょっと異なっているため、くしゃみなのにしゃっくりだと思ったり、せきなのにくしゃみであったりと、判断を間違えてしまうことも少なくありません。いずれの場合も、なかなか治らない、他の症状も出ているといった場合には動物病院で診てもらうことになる訳ですが、獣医師に対して正しい説明ができるよう、まずはしゃっくり、くしゃみ、せきの見分けかたについて整理しておきましょう。

##しゃっくり

しゃっくりを簡単に説明すると、胸とお腹を仕切っている横隔膜が何らかの原因によりけいれんし、その瞬間に「ヒクッ」と息を吸ってしまう現象です。横隔膜とは呼吸運動に関与している筋肉で、哺乳類にしか存在しません。そのため、哺乳類はしゃっくりをしますが、魚類や爬虫類、両生類、鳥類などはしゃっくりをしません。猫がしゃっくりをすると、お腹を中心に体がピクッと振動します。人の場合、しゃっくりをする時には「ヒクッ」という音を伴うことがほとんどですが、猫の場合はあまり「ヒクッ」という音が聞こえることはありません。聞こえる場合でも、ごく小さな音なので、少し離れた場所にいる時にはほとんど聞こえないでしょう。そのため、けいれんしているのではないかと心配になる飼い主さんもいるかもしれません。しかし、いわゆるけいれん発作のように小刻みに数分間継続的に揺れているわけではなく、お腹を中心に体がピクッ、ピクッと明確に1回ずつ振動するような様子がみられます。猫のしゃっくりの見分けポイントは、「お腹を中心としたピクッという振動」と「無音もしくはごく小さなクッというような音」です。

##くしゃみ

くしゃみは、鼻の中に入った異物を排出するために起こる現象です。そのため、鼻から空気が大きく吐き出され、その際に「クシュンッ」というような音を伴います。人のくしゃみも基本的には同じなのですが、「ハクション」という大きな音と共に口からも大きく息を吐き出すことが多いのに比べ、猫の場合は鼻だけでくしゃみをすることの方が多いように感じます。また、くしゃみの場合はしゃっくりのようにお腹が波打つことはありません。猫のくしゃみの見分けポイントは、「鼻から勢いよく息を吐き出す」と「クシュンッという音」です。

##せき

せきも、しゃっくりのようにお腹が波打つような動きをしますが、お腹だけではなく、全身を使ってお腹の中身を絞り出しそうな様子をします。首を前に突き出して、いかにも吐きそうな動作です。「ケホッケホッ」というような乾いた音、または「ゼーッゼーッ」というような苦しそうな音も伴います。猫のせきの見分けポイントは、「全身を使って吐きそうな様子」と「苦しそうな音」です。

猫がしゃっくりをする2つの原因

猫 見つめる

前述の通り、しゃっくりは、何らかの刺激により横隔膜がけいれんを起こすことで生じます。猫の場合、下記に挙げるような刺激がしゃっくりの原因になると言われています。

1. 胃の状態による刺激
・短時間で大量に食べたことにより胃が拡張した
・食餌と一緒に空気を飲み込んで胃が拡張した
・胃の中にガスが発生して拡張した
・冷たい水やフードを飲食したことで急に胃が冷えた
2. 病気の症状としてしゃっくりが出ている
・横隔膜近辺にある臓器の腫れや腫瘍
・消化管内への寄生虫感染
・呼吸器疾患
・脳腫瘍や神経系の疾患

大抵の場合は、一時的な生理現象として起きている場合が多く、その場合はあまり心配する必要はないでしょう。しかし、しゃっくりの原因が病気にある場合は、動物病院で診てもらう必要があります。病院で診てもらうべきかどうかの見極めポイントは、下記の通りです。

・1日以上しゃっくりが止まらずに続いている
・しゃっくりの他に、嘔吐や下痢、うまく歩けないなどの運動障害といった他の症状がみられる

しゃっくりを無理に止める必要があるのか

猫 顔

前述の通り、基本的には一時的な生理現象なので、出ているしゃっくりを無理に止める必要はありません。なんとか止めなければと心配になるほどの場合は、飼い主さんが自力でしゃっくりを止めようとするよりも、動物病院で診てもらうべきだと考えるべきです。それでも、動物病院に連れて行くべきかどうか迷う場合は、事前に病院に電話をして相談してみると良いでしょう。

しゃっくりの予防策

猫 野原

生理現象で出ているしゃっくりを無理に止める必要はありませんが、しゃっくりを頻繁に起こすような猫に対しては、習慣化しないように予防策を考えることが望ましいです。愛猫がよくしゃっくりを起こす場合、どのような時に起こすのかを観察し、まず原因を見極めることが大切です。そして、その原因に対する予防策を行いましょう。下記に、予防策の例を挙げますので、参考にしてください。

一度に食べ過ぎてしまう猫の場合
1日の総摂取量を変えずに給餌回数を増やすことで、一度に食べる量を少なく抑えるようにしましょう。
一気に食べてしまう猫の場合
ただ食器に食餌を入れるだけではなく、簡単に餌を食べられないような仕掛けをし、食べるのに時間がかかるような工夫をしましょう。一気に食べてしまうことを防止するように工夫されている食器も市販されていますので、探してみると良いでしょう。
ドライフードを丸呑みして一気に食べてしまう猫の場合
ドライフードを丸呑みして一気に食べてしまう場合は、粒を少し砕くことで、食べるための時間を延ばすことができます。

生理現象なのか病気なのかを見極めて適切な対処をしよう

猫 横顔

人と猫では、しゃっくりやくしゃみ、せきの様子が異なるため、まずは猫の様子を見て、しゃっくりなのかくしゃみなのか等を識別できるようになりましょう。それぞれ、どういう仕組みで起きている現象なのかを知ることで、見分けることができるようになります。しゃっくりの場合、1日以上続く場合や他の症状も伴っている場合は、単なる生理現象ではなく病気の兆候である可能性が高いので、動物病院で診てもらうようにしましょう。

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