猫 大きく口を開ける

猫の夜鳴き。8の原因と対策!

夜明け間際になると「にゃ〜お、にゃ〜お」と鳴きだして止まらない。寝不足でたまらないし、近所からの苦情も怖い。どうしてよいか分からず、つい怒鳴ってしまって益々大騒ぎなんてことはありませんか。猫の夜鳴きにも色々な理由が。理由に見合った対策で平和な夜を取り戻しましょう。

猫の夜鳴きは寝不足や近所からの苦情の種に!

猫 大きく口を開ける

「夜、人が寝静まった頃になると、猫が大きな声で鳴き始める。放っておくといつまでも鳴いていて、うるさくて眠れない。それどころか、アパートなので防音対策も難しく、引っ越すわけにもいかないし、隣近所から苦情が来るのではないかと気が気でない。」そんな心配を抱えているお宅もあるのではないでしょうか。猫は人間の言葉を理解してはくれますが、私たちに理解できるように話してくれることはできません。しかし、猫たちは意味もなく夜中に鳴き出すわけではありません。猫の夜鳴き対策を練るためには、なぜ鳴いているのかを知る必要があります。寝不足にならず、愛猫と心地よく生活するためにも、隣近所と平和に暮らしていくためにも、猫が夜鳴きをする原因を知り、適した対策を立てましょう。

夜鳴きの原因

猫 小さく口を開ける

人のコミュニケーションにおける言葉の割合と比べると、猫同士のコミュニケーションにおける鳴き声は、そんなに大きな比率を占めません。しかし、猫は一緒に暮らしている人間が言葉でコミュニケーションをとることを知っており、人間に対して何かを訴える時には鳴くことが効果的だということをよく知っています。そのため、夜中に猫が鳴くのも、飼い主さんに対して何か要求をしていることが多いのです。また、特定の年齢によって夜鳴きの意味が変わってくることがあります。これらを考慮して、猫が夜鳴きをする原因をまとめると、下記のようになります。

<特に年齢には関係なく「要求」をしている場合>
①排泄・排尿をしたいのに、トイレが汚いので掃除して欲しい
②空腹なのでご飯をもらいたい
③外に出して欲しい

今まで外で暮らしていた猫が何らかの理由で完全室内飼いになった場合、外に出たがって飼い主さんに要求してい

④エネルギーが有り余っているので、飼い主さんに遊んでもらいたい

 

<特定の年齢により生じる夜鳴きの原因>
⑤子猫時代 親兄弟と離れてしまい、とても不安である
⑥成猫 発情している
⑦老猫
認知症により昼夜の区別がつかなくなった。または、高齢になって見えづらい、聞こえづらい等の状態になりとても不安である

 

<病気や怪我などの体の不調によるもの>
⑧病気や怪我による痛みや苦しみや不安から鳴いている

 

対策

猫 見つめる

では、前述の夜鳴きの原因ごとに、どのような対策を行えばよいのかについて、みていきましょう。

①排泄・排尿をしたいのに、トイレが汚いので掃除して欲しい
まずは、トイレの数を適正な数だけ設置しましょう。一緒に暮らしている猫の頭数+1個が適正数です。また、寝る前にトイレは掃除しておきましょう。
ただし、掃除と言っても猫の匂いを消し去ってしまうほどの掃除はやめましょう。猫は、自分の匂いで縄張りを主張しますので、かえって猫の不安を煽ることになります。寝る前のトイレ掃除は、排泄物を取り除く、ペットシーツを取り替える、もしくは猫砂を取り替える程度にとどめておきましょう。
②空腹なのでご飯をもらいたい
猫の食事時間を、就寝する少し前になるように習慣づけましょう。また、1日に2回以上給餌する場合は配分量を見直して、朝の量を少し減らし、その分夜の量を増やすようにするのも効果があるかもしれません。多頭飼いの場合は、全ての猫がきちんと必要量を食べられるように、食事の様子を確認し、必要に応じて管理してあげましょう。
③外に出して欲しい
④エネルギーが有り余っているので、飼い主さんに遊んでもらいたい
基本的には無視してください。怒ったり怒鳴ったりするのは逆効果です。また、要望に応じて遊んであげてしまうのもいけません。鳴けば遊んでもらえると思われてしまいます。
無視してもなかなか鳴き止まず、寝不足や近隣からの苦情で困るようなら、猫の生活サイクルを飼い主さんと同じサイクルに変えるようにしましょう。
猫と一緒の生活が長くなれば、猫の生活サイクルも自然と飼い主さんと同じになるはずです。しかし、そのためには飼い主さんの生活もある程度規則正しくなければなりません。頻繁に夜更かしや徹夜をして過ごす飼い主さんの場合、猫の生活サイクルも定まってはくれません。職業柄どうしても不規則になりがちなご家庭の場合は、猫の生活サイクルが基本的には昼型になるように、飼い主さんも努力して習慣をつけさせる必要があります。
そして、夜の食事を出す前には、必ず愛猫と一緒に猫じゃらしや釣竿タイプのようなおもちゃで、模擬的な狩遊びをするようにしましょう。ネズミや鳥、蛇のような擬餌(おもちゃ)を必死になって捕まえてから食事をさせれば、猫本来の生活スタイルを取り戻し、猫も満足して眠りにつけるはずです。
⑤子猫時代:親兄弟と離れてしまい、とても不安である
特に家に迎え入れてすぐの頃にはありがちな夜鳴きです。親や兄弟または以前の飼い主さんの匂いのついたタオル等を、湯たんぽやお湯の入ったペットボトルなどの暖かいものに巻いて寝床に入れてあげましょう。
部屋は真っ暗にせず、常夜灯 (豆電球)をつけておく方が落ち着くようです。また、猫はしんと静まりかえった環境よりも、多少音がしている方が落ち着くという説もあるようです。夜は小さな音でラジオをつけっぱなしにしておくのも良いかもしれません。
また、子猫の寝床を、飼い主さんの様子が見えるような場所に設置してあげることも、猫には安心材料になるでしょう。
⑥成猫:発情している
どうしても子供を産ませたい理由がないのであれば、避妊・去勢手術を行うことをおすすめします。
⑦老猫
夜もなるべく一緒に寝るようにするとか、すぐに撫でて安心させられるような環境を作りましょう。
人と同様に、猫も長生きする時代になりました。高齢になり夜鳴きをするようになった場合は、認知症のせいかもしれません。また、人の高齢化に伴う変化と同様に、猫も高齢化により視力や聴力が衰え、体の節々も痛くて思うように動けず、不安になります。そういう不安が夜鳴きの原因かもしれません。高齢猫の場合、夜に限りませんが、とにかく今まで以上に猫とのコミュニケーションをとることで、猫の不安を少しでも取り除くようにしてあげましょう。
⑧病気や怪我による痛みや苦しみや不安から鳴いている
病的な異常を感じた場合は、迷わずに動物病院で診てもらいましょう。
1〜4歳の猫は30%、5〜10歳の猫は56.5%、11歳以上の猫は90.6%が関節炎に罹っているという報告があります。私たちが思っている以上に、関節炎の猫は多いのです。このように、体のどこかに痛みを抱えていて鳴いている可能性は高いと思ってよいでしょう。年齢に関係なく、痛みがある場合はじっとうずくまっていることが多いとか、特定の部位を触ると嫌がる等の特徴があります。普段のコミュニケーションで気になった場合は、動物病院に連れて行きましょう。
また、脳腫瘍や脳炎等の脳・神経系の疾患や、分離不安症のような精神的な疾患の場合も、動物病院で安定剤等の薬やサプリメントを処方してもらうことで、落ち着くこともあるようです。

 

対策としてやってはいけないこと

猫 怒る

飼い主さんが眠っている時にしつこく鳴かれると、イライラするし、理性を失うこともあるかもしれません。しかし、怒るとか怒鳴るといった行為は逆効果です。一緒に遊びたかった猫にとっては、構ってもらえたと思ってかえって夜鳴きを助長することにもなりかねません。また、しつけのつもりで叩いても、それは猫には伝わりません。猫は、なぜそんなことをされたのかを理解できませんので、飼い主さんに対する不信感や恐怖感を募らせて、関係を悪化させるだけです。

猫のしつけは叱るのではなく、しなくなるような環境を作ること

猫 横になる

猫の様子を観察し、今までとは様子が変わったという場合には、それにいち早く気づき、原因を究明し、猫が気持ちよく人と共生できるような環境を整えましょう。それが、飼い主さんの役割です。飼い主さんがどんなにしつけのつもりでも、猫はなぜ叱られたのかを理解することができません。猫が自然と問題行動を起こさなくなるような環境をどう作るのかが、飼い主さんの腕の見せどころなのです!

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