猫の耳

猫の外耳炎の原因から予防法。猫が耳をしきりに掻いたら要注意!

猫は普段から肢を器用に使って体を掻きますが、耳を気にしてしきりに掻くようでしたら、それは「耳の病気」の可能性がとても高いといえます。他にも頭をよく振る、耳を触ろうとすると嫌がるなどの症状が見られたら、それは耳の「痒み」や「痛み」が原因の場合があります。今回は、そんな症状から疑うことのできる猫の「外耳炎」についてご紹介致します。「外耳炎」は、多くの猫が一生に一度はかかる病気とも言われるほどポピュラーな耳の病気です。

猫の「外耳炎」とは、言葉の通り「外耳の炎症」の病気です。「外耳」とは、人間が目で見やすい耳の穴から、少し奥の鼓膜までの器官を指すため、この器官に炎症ができるとそれは「外耳炎」と呼ばれます。ちなみにより深い位置にある器官にできる炎症は「中耳炎」、またさらに深い位置にある器官にできる炎症は「内耳炎」と呼ばれます。それぞれ炎症が起こる器官によって病名が異なります。外耳炎になると、自宅で行うケアでは治らない可能性が非常に高いため、猫を痒みや痛みから解放してあげるためには、動物病院に行くことが必須となります。

炎症に気がついて自宅でご自身の判断で猫の耳を洗浄してしまうと、炎症がひどくなることも多々あります。痛みがある猫の場合は、痛みを悪化させてしまうので、むやみに洗浄は行わずに動物病院に行きましょう。「外耳炎」というと軽い病気に見られがちですが、外耳炎は進行してしまうと、中耳や内耳の炎症を引き起こす原因にもなり得ます。さらに、外耳炎の悪化が「顔面神経麻痺」や「平衡障害」の引き金にもなったという事例もあるので、動物病院で適切な検査と処置をしてもらいましょう。外耳炎は炎症が少ないうちに早めに治すことが大切です。

猫の外耳炎の「症状」

猫の耳

猫の外耳炎の症状については、主に下記が挙げられます。下記のいずれかが少しでも目立つようでしたら、必ず動物病院で検査してもらいましょう。

1、耳垢が目立つ
2、耳をしきりに肢で掻く
3、耳から悪臭がする
4、頭を振る
5、耳が赤くなっている
6、耳道が狭くなっている
7、耳から分泌物がでている
 8、耳を床や壁にこすりつけている

猫の外耳炎の「原因」

猫

猫の外耳炎の原因としては、幅広く可能性があります。動物病院では基本的に耳道内視鏡を使った目視検査が主ですが、可能性として考えられる原因によって目視検査以外の検査方法が追加されることがあります。外耳炎の原因と考えられる主な内容をご紹介致します。

1、外耳の細菌の繁殖
2、外耳の真菌(カビ)の繁殖
3、寄生虫(耳ダニなど)
4、異物混入
5、外耳の腫瘍
6、皮膚炎等のアレルギー
7、アトピー
 8、ホルモンの異常

猫の外耳炎予防のための「耳のケア方法」

猫

外耳炎の予防法については猫が外耳炎になった原因にもよりますが、その多くが「日々の猫の耳のケア」で予防することができます。ここでは猫の耳のケア方法についてご紹介致します。

ケアの頻度
猫の耳のケアは、2週間に1~2度を目安に行います。ここで注意したいのが「ケアのしすぎ」です。過度のケアは細菌の繁殖により外耳炎の引き金となります。梅雨時などの湿気がひどい時には少しケアする感覚を狭めたり、スコティッシュフォールドのたれ耳のように汚れが溜まりやすい猫は、少しケアする回数を増やすなどして上手く調整しましょう。
ケアに必要なもの
 コットン、イヤークリーナー
ケア手順
1、耳の手前の見えている部分の掃除をします。見えている部分を優しくクリーナーを含ませたコットンで拭きます。耳の掃除をする際に、人間の場合はめん棒を使いますが、猫にはめん棒は使用せずにコットンを使いましょう。めん棒は猫の耳には固すぎるものが多く、また猫はどんな動作をするか分かりません。急に動いた際に耳の奥までめん棒が入ってしまって鼓膜を傷つける恐れがあります。
2、クリーナーを使って耳の奥の汚れを出します。方法としては、耳たぶを真上に優しく引っ張ると耳の中が見やすくなり、耳たぶを真上に引っ張った状態でクリーナーを耳の内部に垂らします。
3、クリーナーを垂らすと、耳の内部にクリーナーが溜まります。クリーナーが耳に溜まった状態で、外側の耳の付け根あたりをマッサージするよに優しく揉みます。
4、耳の中が汚れていれば、クリーナーの効果でその汚れが浮いてきます。クリーナーと汚れを綺麗なコットンで拭き取ります。
5、2~4の手順を3回目安に繰り返しますが、汚れが全く浮いてこなくて耳が綺麗な状態でしたら何度も行う必要はありません。
 6、最後にコットンで表面を拭いてあげましょう。耳の内部に垂らしたクリーナーは、猫が頭を振った時に出てくるのであまり神経質に拭く必要はありません。
※イヤークリーナーによっては、使用方法が異なる場合があります。商品の「使用方法」と「注意事項」をよく読んでからご使用ください。猫にアレルギーがある場合は、クリーナーの成分を確認する必要がありあます。

耳のケアのおすすめ商品

猫

1、ビルバックの『ベッツケアイヤークリーナー』
非刺激性で人気が高いペットに優しい犬猫用耳洗浄剤です。
●主成分:塩化ナトリウム、フェノキシエタノール、シトラス抽出物、精製水
●内容量:125ml
●原産国:フランス
●参考価格:¥ 1,512(税込)

 

2、キリカン洋行の『ノルバサンオチック』
ジェル状でベストセラー商品の犬猫用耳洗浄剤です。
●主成分:ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、プロピレングリコール、イソプロピルアルコール
●内容量:118ml
●原産国:米国
●参考価格:¥ 1,748(税込)

 

3、サトウ製薬の『サトウイヤーローション 犬猫用』
安心の大手製薬会社の人気商品の犬猫用耳洗浄剤です。
●主成分:精製水、ポリソルベート80、エタノール、ベンジルアルコール、ユーカリ油、パラオキシ安息香酸ブチル
●内容量:140ml
●原産国:日本
●参考価格:¥ 864(税込)

まとめ

猫

猫の外耳炎に関して、症状と原因、予防法として耳のケア方法などをご紹介させて頂きましたが、他の病気同様に外耳炎は「早期発見の早期治療」が第一となります。日々の猫の様子をしっかりと観察して、異常が見られたら早めに動物病院に連れて行きましょう。また、外耳炎の予防としての「適度な」耳のケアが大変重要となり、過度なケアは逆に外耳炎の引き金となりますので充分に注意しましょう。猫の耳の内部は人間同様に複雑ですので、可能であれば動物病院で定期的に耳のケアしてもらうことが一番安心だと思います。猫によっては動物病院に行くことによるストレスの加減が異なるため、あまりストレスを感じない猫であれば、病院でケアしてもらうに越したことはありません。外耳炎は猫の生活の質を確実に落としてしまいます。猫の快適な生活維持のために予防を心がけましょう。

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