猫とソファ

猫をリラックスさせてあげるための4つの方法

猫はとても警戒心の強い動物で、たとえ寝ているときでも、常に周囲を警戒しています。しかし、せっかく人と一緒に暮らしているのですから、愛猫にはリラックスして暮らしてほしいものです。そのためにはどのようなことが必要なのかについて、考えていきます。

猫にはリラックスして暮らしてほしい

猫ゴロゴロ

野生の猫は、リラックスしている暇がありません。野生の猫も、狩をしている時間以外はほとんど寝ているだけのように思われているかもしれません。しかし、寝ている時間はリラックスしているというわけではないのです。いつ敵に襲われるか分かりません。そのため、寝ているといっても熟睡しているわけではなく、常に周囲への警戒を怠ってはいないのです。でも、人と一緒に暮らしている猫は、敵に襲われる危険がありません。それどころか、母親のような飼い主さんに守られて、リラックスして熟睡できる環境にいるのです。だからこそ、一緒に暮らしている愛猫には、リラックスして暮らしてほしいと思うのが、飼い主さんの親心なのではないでしょうか。今回は、猫がリラックスしているときにはどのような様子をするのか、猫がリラックスするために自分では何をするのか、そして、猫にリラックスしてもらうために飼い主さんには何ができるのか、またしてはいけないのかについて、解説していきます。

猫がリラックスしているときはどのような様子か

猫

愛猫にリラックスさせてあげたいと考えているのであれば、まずリラックスしている猫がどのような行動をするのかを知っておく必要があります。では、猫がリラックスしているとき、安心しているときに見せる行動を紹介します。

喉をゴロゴロ鳴らす

猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは有名な話です。鳴き声とも異なっていて、喉のあたりから聞こえてくるのですが体の奥底から響いてくるようで、とても不思議な音です。このゴロゴロは、なでられているときや子猫が母猫のお乳を飲んでいるときなど、猫の機嫌が良いときによく聞くことができます。猫がゴロゴロと喉を鳴らしているときは、リラックスしているのだなと考えても良いようです。ただし、猫のゴロゴロには傷を癒す効果もあると言われています。猫の体調が悪く、それを癒すためにゴロゴロと喉を鳴らしている場合もありますので、音だけで安心するのではなく、併せて猫の様子もきちんと観察して判断するようにしましょう。

ゆっくりと瞬きをする

猫がゆっくりと瞬きをするのは、「敵意はないよ」という気持ちの表れです。片目でウィンクのように見える時もあれば、両目をぎゅっと閉じることもあります。いずれにしても、猫のゆっくりとした瞬きは敵意がなく、好意を持っている証しなので、あなたも愛猫にゆっくりとした瞬きを返してあげましょう。また、猫がじっと見つめているのは警戒心の証なのですが、見知らぬ人ではなく、飼い主さんをじっと見つめている場合は挨拶という意味もあるようです。また、猫は言葉を話せませんので、いろいろなことを目で訴えてきます。ただの挨拶ではなく、遊んで欲しいとかトイレを掃除して欲しいとか、何かを訴えているのかもしれません。それを無視してしまうとストレスの元ですから、気をつけてあげたいものです。

柔らかいところをふみふみする

猫のふみふみも、有名な行動です。これは、子猫時代に母猫のお乳を飲んでいるときに母猫に対して行う行動の再現だと言われています。ふみふみする対象は、毛布や布団などの柔らかいものが多いのですが、飼い主さんのお腹や胸の辺りで行うことも多いようです。猫によっては、ふみふみしながらよだれを流していることもあります。この時の気持ちは、母親に甘えている子猫の気分なので、しっかりと甘えさせてあげましょう。

伸びをしたりお腹を上にして寝たり

伸びをしている時、お腹を上にして寝ている時、いずれも敵に襲われるとすぐには逃げ出せない体勢です。つまり、伸びをしたりお腹を上にして寝たりしている時は、「ここは安全な場所だ」と思っている証拠です。特に、お腹は骨で守られていない弱い場所をオープンにしている姿勢です。完全に安心しきってリラックスしていると考えても良いでしょう。また、伸びやお腹を見せていないときでも、尻尾が上向きにぴんと立っている時は友好な気持ち、尻尾が地面と水平に保たれている場合はリラックスしている証拠です。このように、猫の行動や姿勢から猫の気持ちを読み取ることができます。

猫はリラックスするためにどのようなことをするのか

猫とソファ

猫は、不安になったり、いらいらしたり、軽いパニックを起こしたりしたときに、自分で自分を落ち着かせるための行動をします。どのような行動なのか、みていきましょう。

セルフグルーミングをする

セルフグルーミング(毛づくろい)は、毛並みのお手入れという意味だけではありません。たとえば、病院から帰宅した後に一所懸命セルフグルーミングしている場合は、嫌な匂いを取るためという理由があるのです。また、匂いを取るという理由の他に、自分を落ち着かせるためという理由もあります。病院から帰宅した時は、おそらく匂い取りと落ち着くための、両方の理由から行なっているのでしょう。また、猫はしつこくなで回された後にもセルフグルーミングをすることがあります。それは、まさに嫌な思いをした自分を落ち着かせるために行なっているのです。ただし、猫は危険な場所ではグルーミングを行いません。つまり、猫がセルフグルーミングをしていた場合は、「ここは安全だ」と思える場所にいる証拠ということでもあるのです。

物や人にすりすりする

猫が家具や人にすりすりと体を擦り付けるのは、自分の匂いをつけて自分の縄張りであることを主張し、安心するためです。飼い主さんが外出先から帰ってくると、猫が飼い主さんの足元によってきて体をすりすりしてくることがあるのではないでしょうか。これは、違う匂いがついてしまった飼い主さんに自分の匂いをつけることで安心しているのです。これも、猫がリラックスして暮らすための知恵なので、しっかりと愛猫の匂いをつけてもらってください。

高いところに上る

猫は、高いところにいると落ち着くことができます。高いところは敵に襲われることも少なく、また周囲をもれなく見渡せるので、安心できるのです。完全室内飼いで、あまり広くない部屋でも、猫は上下に移動できる環境であればストレスなく暮らすことができます。

狭いところに入る

猫は、ダンボール箱や押入れの奥、引き出しの中など、狭いところに入るのも好きです。狭いところに入ると、やはり落ち着くことができるのです。猫の祖先であるリビアヤマネコは、狭くて暗いところをねぐらにしていたので、その名残だと考えられています。たしかに、狭くて明るいところよりも狭くて暗いところの方が、より落ち着くようにみえます。

猫をリラックスさせてあげるための4つの方法

猫ナデナデ

では、私たち飼い主が愛猫にリラックスしてもらうためには、何をしてあげれば良いのでしょうか。

1、上手になでてあげる

猫を上手になでてあげると、とても気持ち良さそうな表情をしてリラックスしてくれます。どこをなでると喜ぶかは猫によるのですが、多くの場合、あご・口の周り・耳の付け根と耳をなでると喜ぶ猫が多いようです。また、背中をなでてあげるのは大丈夫ですが、お腹をなでると嫌がる猫が多いので、まずはあご・口周り・耳のあたりからなでていき、だんだんとその猫の好みの場所やなでる強さなどを研究してあげましょう。なお、なでるときは弱くくすぐるようにするのではなく、ある程度しっかりとなでてあげる方が好まれる場合が多いようです。

2、ブラッシングしてあげる

ブラッシングは、猫のためのお手入れの一環なのですが、猫とのコミュニケーションとしても有効な方法です。ブラッシングすることで、抜け毛や毛玉を防ぐだけではなく、マッサージ効果で血行が良くなり、健康促進にも役立ちますし、猫とのスキンシップにもなります。母親になった気持ちで優しく丁寧にブラッシングしてあげることで、猫も気持ちよくなりリラックスしてくれます。

3、安心して落ち着ける場所を作ってあげる

前述の通り、猫は高いところや狭いところが好きな動物です。そのため、猫専用の、人に邪魔されずに過ごすことのできる高い場所や狭い隠れ家を作ってあげましょう。高い場所については、食器棚や本棚のような家具の上を解放してあげても良いですし、キャットタワーなどを購入してあげるのも良いでしょう。狭い隠れ家については、不要になったダンボール箱などを部屋の片隅に置いてあげるのが良いでしょう。そして、猫がそこに入った場合は、なるべくそっとしておいてあげるようにしましょう。

4、若い猫は遊んであげる、高齢猫は上手に抱いてあげる

若い猫の場合、ストレス発散のためには積極的に遊んであげることがおすすめです。猫がいらいらしている時は、ぜひ遊んであげましょう。遊びとは、猫にとっての擬似狩猟です。猫じゃらしや釣竿式のおもちゃで獲物の動きを再現し、焦らしに焦らしたら、最後には捕まって、獲物が猫にもてあそばれるところまで、しっかりと狩を再現させてあげましょう。猫も、高齢になると思うように動けなくなります。若い頃は、抱っこを嫌う猫も多いようですが、高齢になると抱っこされることで落ち着く猫もいるようです。高齢になり、あまり体も自由にならなくなってきた猫がそわそわと落ち着かずに不安そうな様子を見せている場合には、優しく抱いてあげると落ち着くことが多いようです。

猫をリラックスさせるためにしてはいけないこと

猫

逆に、飼い主さんがこれをしてしまうと猫は落ち着けないということもあるはずです。どのようなことがあるのかをみていきましょう。

じっとみつめる

前述の通り、猫がじっとみつめるという行為は敵意の表れであり、宣戦布告を意味します。知らない人にではなく、愛猫が飼い主さんをじっとみつめている場合には挨拶の意味もあると書きましたが、あえてじっとみつめる必要はありません。常に愛猫の存在を意識しながらも、あからさまに猫をじっとみつめ続けることは、避けてあげる方が良いでしょう。

しつこくする

猫は、しつこくされるのが嫌いです。なでられるのが好きな猫も、度が過ぎると嫌になり、反撃に転じることがあります。猫は、他者との間に程よい距離感を保ってコミュニケーションする動物です。しつこくされると、猫はその人を嫌うようになりますので、注意しましょう。

隠れ場所を暴く

猫が狭い隠れ家の中で休んでいるときは、それを暴いて引きずり出すようなことは極力避けましょう。猫は、嫌なことのあった場所のことをしっかりと記憶しています。そのため、隠れ家をあばいて無理やり引きずり出してしまうと、そこは猫にとって嫌な場所になってしまい、ゆっくりとくつろげる場所がなくなってしまうのです。

大声や大きな動作をする

猫は、大きな音や声を嫌がります。また、どんなに信頼している飼い主さんであっても、大きな動作をするとびっくりしてストレスになります。子供を怖がる猫が多いのですが、それは、子供が大きな声を出して突然予測不能な大きな動作をするからだと考えられています。また逆に、老人と猫は相性が良いのですが、それは老人の動作が小さくてゆっくりしており、大声も出さないからだと考えられています。

まとめ

猫寝てる

猫がリラックスしているかどうかを判断できる行動や、猫にリラックスしてもらうために必要なこと、してはいけないことについてみてきました。せっかく縁あって一緒に暮らすことになった愛猫との生活なのですから、猫に安心して暮らせる環境を用意して、猫も人も一緒にリラックスできる住空間を作りたいものです。今回の記事が、その参考になれば幸いです。

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