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猫の老衰の15の症状!老衰した猫によくある7つの病気とは【老衰猫のまとめ】

猫の平均寿命が延びたことにより(一般社団法人ペットフード協会の調査の結果によると15.33歳/2017年)、必然的に10歳以上の高齢期のシニア猫との飼い主の時間も長くなり、介護が必要な猫も増えています。人間の介護同様に猫の介護も、飼い主には肉体的疲れや精神的負担をかけますが、私は「一番辛いのは猫自身である」ということを念頭に置いてシニア猫と接触するようにしています。猫の老衰が見られ始めたら猫を精一杯の愛情で支えてあげましょう。

老衰の明らかな症状が出始め

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1年半程前から18歳の愛猫が高い場所に乗らなくなり、1ヶ月程前にはごはんを2日以上自分から食べなくなりました。「もうお別れの時がすぐそばに・・・」そう思っていたら、今度は食べても食べても頻繁に催促するようになったりと認知症の典型的な症状が見られ始めました。私の愛猫については幸い18歳(老衰の明らかな症状が出始めたのは16歳半頃)まで、たいした不自由もなく元気に過ごしてくれましたが、少しではありますが老衰の症状が見られ始めてからは、介護させてもらえることに日々喜びを感じるようになりました。日常的にやらなくてはいけないことは増えますが、自分が必要とされる機会が昔に比べて格段と増えて愛おしさで日常が溢れています。

私の愛猫のように、16歳半で老衰の症状が一気にでる場合もあり、猫の個体差、生活環境によっても老衰し始める年齢は正確に述べることはできませんが、基本的には目安として老化の兆候は7歳から10歳前後にはじまります。日常生活で気がつかないような些細な兆候からはじまる場合、または突然一気に老衰の症状が出る場合もあるので、日頃から猫と過ごす中で細かな観察が必要になってきます。ここでは、老衰に見られる症状や老衰した猫がかかりやすい病気、また老衰した猫に飼い主が出来ることを紹介致します。老衰の兆候を見逃さずに、愛猫に快適なシニアライフを送らせてあげましょう。

猫の老衰の15の兆候

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1、動きたがらなくなる(動作がゆっくりになる)
筋肉の衰えによって、動きたがらなくなったり動作がゆっくりになることがあります。他にも脊髄や関節に炎症や変形による痛みによって動かなくなることもあります。
2、寝ている時間が非常に多くなる
猫の平均的な睡眠時間は1日12時間~16時間と言われますが、老衰してくると1日の大半の20時間以上眠るようになることもあります。
3、痩せてくる
食欲があっても痩せてくる場合は、腸の消化機能が衰えてきたサインです。シニアになると、腸の細胞が活性しにくくなるため、食べた栄養が上手く体に吸収できなくなることがあります。
4、太ってくる
食欲があるシニア猫では、筋肉の衰えを含む運動能力の低下によって動かなくなると必然的に運動不足となり太ることがあります。
5、呼びかけに反応しなくなる
耳が聞こえにくくなったり、反応する気力が低下することが原因の場合があります。
6、目が白く濁ってくる
老衰した猫は成猫とは違い、白内障にかかることが多くあります。瞳孔の奥が白く濁ってくることがあります。
7、大きな声で鳴くようになる
認知症の症状の一種、または聴力の低下により自分の声が認識できていない場合があります。
8、排尿や排便をトイレ以外でしてしまう
認知症の症状の一種、または老化によって筋緊張不足が生じて排尿や排便のコントロールができなくなることがあります。
9、人にかみつく
認知症の症状の一種、または目が見えていない可能性、耳が聞こえていない可能性があります。
10、餌を食べても何度も要求する
 認知症の症状の一種です。
11、同じ場所を理由なくふらふらと徘徊する
認知症の症状の一種です。
12、毛の質が変わる
内臓の働きが活発でなくなるため、パサついた毛になることがあります。また、毛根の細胞が増えるスピードが落ちるため毛ヅヤが悪くなることがあります。
13、便の質が変わる
腸の消化機能が低下してくると、下痢をしたり軟便になることがあります。
14、口が臭くなる
食欲が低下すると唾液の分泌が減少するため口が臭くなることがあります。他にも歯石による歯肉炎や歯周病などが原因で口が臭くなることがあります。
15、食欲がなくなる
足腰が弱くなり、ご飯を食べに行くのも面倒になり水も飲まないことがあります。他にも歯石が原因の歯の病気やシニア猫に多い腫瘍などの病気を疑う必要があります。痛みによって食欲が落ちることがあります。

老衰した猫によくある7つの病気

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認知症
「認知症」とは、脳細胞が減少することによって引き起こされる病気です。
症状
・粗相をする
・失禁する
・異常摂食(ご飯を食べない、食欲が増して何度もご飯を催促する)
・同じところをぐるぐる回ったり家の中を無意味に徘徊する
・ドアや壁の前でたたずむ
・飼い主や他の動物に対して攻撃的になる
・大きな声で鳴く
・夜鳴きをする など
糖尿病
「糖尿病」とは、膵臓から出るインスリンが上手く作用しないことによって引き起こされる病気です。
症状
・食欲が低下する
・よく吐くようになる
・痩せてくる
・元気がなくなる
・毛ヅヤが悪くなる など
歯周病
「歯周病」とは、歯茎や骨に炎症が起こる病気です。
症状
・口臭がする
・歯ぐきが赤くなっている
・歯ぐきから出血している
・歯が抜ける など
変形性関節症
「変形性関節症」とは、関節軟骨(骨と骨の間のクッションの役割をする部位)が壊れてしまう病気です。
症状
・歩かなくなったり歩き方がおかしくなる
・寝ていることが多く、あまり動かなくなる
・食欲が低下する
・肢を引きずって歩く
・関節が厚くなる
・関節が膨らむ
・関節をなめたり噛んだりして気にする など
肥大性心筋症
「肥大性心筋症」とは、心臓の内側の筋肉が厚くなることにより血液の循環が悪くなり心臓が大きくなる病気です。
症状
・少し運動しただけで呼吸が荒くなる
・呼吸困難になる
・歩き方がおかしくなる
・立てなくなる など
(初期症状があまり見られない病気で、上記の症状が確認された場合は重症化している可能性が高いと言えます)
甲状腺機能亢進症
「甲状腺機能亢進症」とは、甲状腺が活発になり甲状腺ホルモンが過剰分泌される病気です。
症状
・体重が減る
・食欲が低下する
・水をたくさん飲んで、尿量が増える
・嘔吐や下痢が続く
・飼い主や他の動物に対して攻撃的になる
・毛ヅヤが悪くなる など
慢性腎臓病
「慢性腎臓病」とは、腎臓が炎症を起こすことにより腎機能が機能しなくなっていく病気です。名前の通り数ヵ月~数年かけて徐々に少しずつ進行していきます。
症状
・体重が減る
・食欲が低下する
・元気がなくなる
・口臭がする
・嘔吐が続く
・毛ヅヤが悪くなる など

老衰した猫のために飼い主が7つの出来ること

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いくつか老衰の症状や、老衰した猫がかかりやすい病気を紹介致しましたが、このような老衰した猫のために「ストレスの少ない快適な生活」を唯一提供してあげることができるのは飼い主です。ここでは老衰した猫のために飼い主ができることをいくつか紹介致します。飼い主が接し方を変えたり、生活環境を整えてあげることによってシニア猫に「ストレスの少ない快適な生活」を提供してあげることが出来ます。

1、叱らない
・粗相をしても叱らずに、静かに片付ける。
・病気により攻撃性が出てきたら、叱らず手袋をするなど工夫をする。
2、合図をする
・目に障害が出始めたら、触る前に大きな声で呼びかける。
・耳に障害が出始めたら、猫が目で飼い主を認識できるように触る前にアイコンタクトをする。
3、運動量を調整する
・心臓や肺に負担がかかるので、必要以上に無理な運動はさせない。
・トイレを寝床の近くにおいてあげる。
・トイレの入り口に高さがあるものは避ける。
4、猫の代わりにケアをする
・爪を磨がなくなったり運動しなくなると、爪が伸びてしまうので小まめにケアする。
・毛づくろいをしなくなったら、温かなタオルなどで拭いてあげるなど猫に負担がかからないような衛生面のケアをする。
・体についた唾液や目やに、排泄物などをこまめに拭いてあげる。
5、食べる環境を与える
・シニア用のご飯、栄養価が高いご飯に切り替えたり、体調に合わせたご飯に切り替える
・ご飯を食べに来なくなったら、寝床に運んであげる
・固形のご飯を食べなくなったら、流動食や水を用意してシリンジなどであげるなど猫が食べやすい工夫をする。
6、ストレスを軽減する
・人間や他の動物の出入りが気にならないよう、安心できる静かな寝床をいくつか用意する。
7、その他
・視力や脳の低下によって場所の把握がしずらくなるので、猫が場所の認識をしやすいよう部屋の模様替えは極力避ける。
・体温調節が難しくなるため、寝床や生活スペースの温度や湿度の管理をする。
・筋肉が衰えるため、猫の負担にならない程度に肢の関節を軽く動かしてあげる。
・血行が悪くなるため、猫の負担にならない程度に全身のマッサージをしてあげる。
・床ずれを防止や血行の悪さが悪化しないように、動けない猫の場合は1日数回向きを変えてあげる。

まとめ

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老衰に見られる症状や老衰した猫がかかりやすい病気、また老衰した猫に飼い主が出来ることを紹介させていただきましたが、老衰した猫にとって一番大切なのは飼い主の小さな気遣いを含め「愛情」だと思います。どんなに良い環境づくりを心がけても、「自分のせいでイライラしてばかり飼い主」を見ているのは猫も辛いはずです。介護などで疲れた時は、無理せずにペットシッターや知人に応援に来てもらったりして自分の負担を軽くすることも大切だと思います。お別れが近いことを私もついつい忘れてしまいがちですが、「お別れ」はいつか必ず来ます。その時に寂しかったり悲しいのはもちらんですが、「愛猫が最後まで幸せだった」という事実は、取り残された飼い主の心を大きくケアしてくれるでしょう。

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