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猫のへそを見つけたら確認しておきたい3つの事

猫のへそを見たことがありますか?猫のへそは人と違い、平らなのが正常な状態で、体は被毛に覆われているので、見つけづらいのが普通です。しかし、出べそのように膨らんでいると、病気のサインの場合があります。猫のへそと、へそに関連した病気に関する話をまとめました。

猫のへそを見たことがありますか?

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皆さんは、猫のへそを見たことがあるでしょうか。へそとは、胎児の時に母親の胎盤と繋がって栄養や酸素を受け渡していた臍帯(さいたい)、一般的にはへその緒と呼ばれているものを取った跡です。哺乳類の内、卵生であるカモノハシ目を除いたほとんどの哺乳動物は胎生なので、へそがあるのです。人のへそは、お腹の真ん中あたりにあります。では、猫のへそはどこにあるのでしょうか。ほとんどの猫は、ふかふかとした被毛に覆われていますので、猫のへそを見たことのない人が多いかもしれません。しかし、人と同じように、猫のへそもお腹の真ん中あたりにあるのです。人のへそのように窪んでいるわけではないのであまり目立ちませんが、お腹の真ん中あたりにある毛のない部分が猫のへそなのです。今回は、猫のへそと、へそに関する病気の話、また愛猫が自宅出産した場合のへその緒の処置について、解説します。

猫のへそを見つけたら確認しておきたいこと

猫 寝そべる

猫のへそを見つけたら、その状態をよく観察してみましょう。猫のへそは、人のように穴(窪み)にはなっておらず、平らな状態が正常です。もしもへそが盛り上がっていたら、それは病気のサインかもしれません。では、へそが盛り上がっていた場合に心配される病気の種類について、みていきましょう。

臍 (さい)ヘルニア

ヘルニアとは、臓器や体の組織が、何らかの理由で本来あるべき場所からはみ出してしまっている状態のことを言います。臍ヘルニアとは、閉じるはずのへその穴が何らかの事情で閉じず、その穴に腸や脂肪組織が飛び出してしまう病気のことです。ただし、盛り上がっていたとしても、穴が塞がっているのであれば心配は不要です。すでに飛び出してしまった脂肪組織が皮下にはみ出しているだけだと考えて良いでしょう。しかし、へその穴が開いたままの状態であれば、問題かもしれません。へその穴が大きすぎると、そこから出た腸や血管などが壊死したり腸閉塞を起こしたりする可能性があるからです。腸や血管が出ていなくても、血流が悪くなって健康を損なう可能性もあります。

腫瘍

へそに限らず、体の表面にしこりを見つけた場合、大抵の場合は腫瘍を心配するものです。へそのあたりのしこりも、腫瘍の可能性があります。内臓に腫瘍ができた場合、体の表面を触っただけではしこりに気づかないのが普通です。しかし、稀にお腹周辺を触っただけでしこりを感じられる場合もあります。人のへそのように「でべそなんだな」とは考えずに「腫瘍かもしれない」と疑った方が良いかもしれません。へそ周辺に限らず、もしもしこりを見つけた場合は必ず大きさを測り、そのサイズと計測日を記録しておきましょう。徐々に大きくなっていくようであれば、様子を見ようとは考えずに、すぐに動物病院で診てもらうべきだと考えましょう。

脂肪腫

しこりのように感じても、腫瘍ではなく脂肪が固まった脂肪腫の場合もあり得ます。猫の脂肪腫は無害なことが多いので、そのままにしておいても悪性にはなりにくく、手術で取り除く必要のないことが多いです。何れにしても、一度動物病院で診てもらっておくと、安心できます。

猫の自宅出産

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もしもあなたの愛猫が自宅で出産することになった場合を考えてみましょう。生まれてきた子猫には、へその緒がついています。そのへその緒は、飼い主さんであるあなたが切るべきなのでしょうか?正常な分娩であった場合は、答えは否です。何の異常もない場合、母猫は子猫を覆っている羊膜を舐めて破り、へその緒も噛みちぎります。下手に人が介助してしまうと、母猫が子猫の育児を放棄してしまう可能性もありますので、基本的には人は手を出すべきではありません。しかし、万が一母猫が育児を放棄してしまい、羊膜もへその緒もそのまま放置してしまうような場合は、飼い主さんが介助してあげるほかありません。清潔なタオルやガーゼで羊膜を拭き取り、へその緒のお腹から3cm程度のところを木綿の糸で縛ります。

そして、胎盤側のへその緒をハサミで切ります。その後、ぬるま湯で子猫の体を濡らし、固く絞ったガーゼで子猫の体をきれいに拭いてあげましょう。なお、使用するハサミは事前に煮沸消毒しておきましょう。その後も母猫が育児放棄をし続けるようであれば、子猫を冷やさないように、湯たんぽやヒーターを使って温めてあげましょう。子猫のお腹には、切った後のへその緒がまだ残っている状態です。最初のうち、へその緒は濡れたような状態ですが、徐々に乾いてきます。そして、5日ほどすると自然に取れてしまいます。自然に取れるまで、気になっても子猫のへその緒には触らず、そのままにしておきましょう。

猫のへそが見つからなくても心配無用

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猫のお腹は骨に守られているわけでもなく、攻撃されると非常に弱い部分なので、猫はめったにお腹を見せたり触らせてくれたりはしないものです。ですから、猫のへそが見つからなくても、無理やり見つけようとする必要はありません。探したのに見つからなかったのであれば、しこりがあったり穴が空いていたりしていない証拠だと思っても良いでしょう。また、動物病院に連れて行くと、獣医師は猫の体を目視や触診により観察してくれますので、もしも臍ヘルニア等の疑いがあれば、見つけてもらえるでしょう。

まとめ

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お腹を触ると嫌がる猫は多いですが、その場合でも、少しずつスキンシップを深めていき、いざという時のためにもお腹を触れるようになっておくべきです。へそだけではなく、乳がんや皮膚がん、皮膚病など、さまざまな症状を早期に発見したり、進行状況を把握したりというのは、飼い主にしかできないことなのです。たまに連れて行く動物病院の獣医師は、実際の診察と共に、飼い主さんの話を聞くことで、最終的な診断を行います。常日頃一緒に暮らしている飼い主さんにしか、細かい変化は気づけないのです。スキンシップで愛猫との絆を深め、愛猫と一緒に健康で楽しい毎日を送りましょう!

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