猫

大型猫の特徴と注意点。飼いやすい猫の品種も3種ご紹介!

犬と比べると、猫の品種は数も少なく、体のサイズも大型犬のような大型種はいません。それでも、大型の猫と一緒に暮らしたいと望んでいる方も多いでしょう。そんな方に、大型猫の特徴と注意点や、飼いやすい大型の品種を3つピックアップして、ご紹介します。

イエネコには大型犬のような大型種はいない

猫

現在、猫(イエネコ)の純血種は、代表的なものだと50種類程度が挙げられます。しかし、200種以上の純血種があり、さまざまな用途別に特化して品種改良されてきた犬と比べると、猫の純血種はあまり変化に富んでいるとは言えません。体の大きさも、平均的には3kg〜7kg程度の範囲でしかありません。(図鑑等では、メインクーンは10kg、サバンナは14kg程度の体重になることもある等の説明が記載されていますが、「個体によってはそうなる場合もある」という意味であって、決してこれらの品種の平均体重がこんなに大きいということではありません)

純血種というのは、人が意図的に特定の目的を持って作出した品種です。当然、猫も大型の品種を作出しようと思えばできるのですが、猫の特性から考えて、大型の品種を作出せずにいるようです。その理由の1つ目は、犬と比べると殺傷能力が高く、野生の性質を色濃く残している猫で大型の品種を作出するのは危険だからだと言われています。そして、もう1つの理由は、リーダーの指示に従う習性のない猫に特定の役割をさせることが難しいため、牧羊犬や使役犬のような仕事をさせるための改良が難しかったからだと言われています。

猫と一緒に暮らした経験のある方であれば、いずれの理由も納得できるのではないでしょうか。たとえば、セント・バーナード位の大きさの猫と遊んでいる最中に甘噛みされたらと考えると、ちょっとゾッとしませんか。それでも、小型の猫ではなく、なるべく大型の猫と一緒に暮らしたいと考えている方も多いようです。そういう方のために、今回は大型の純血種を紹介し、大型の猫を飼う場合に注意した方が良いことについて、ご紹介したいと思います。

なるべく大型の猫と一緒に暮らしたいなら

猫の顔

では、大型の猫にはどのような品種があるのかについて、みていきましょう。猫の品種の分類方法は複数あり、国によっても考え方が異なりますが、最近多用される分類方法の一つにボディタイプによる分類方法があります。この分類方法は、キャットショーの出陳区分とも一致し、下記の6つに分類されます。

① コビー胴が短くて肩や腰の幅が広くて頑強。全体的にがっしりとした体型で、体高と体長がほぼ等しく、シルエットが丸みを帯びている。頭部が丸く、短い尾で足先に丸みがある。成猫の体重は2.5kg〜6.5kgほど。代表的な品種はペルシャ、チンチラ、エキゾチック・ショートヘア、バーミーズ、ヒマラヤン等。
② セミコビーコビーよりも胴、四肢、尾が少し長めの体型で、体長の方が体高よりもやや長い。また、足先の丸みはコビーほどには大きくない。成猫の体重は2.5kg〜6.5kgほど。代表的な品種はアメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールド、シャルトリュー、シンガプーラ、ブリテッシュ・ショートヘア、ボンベイ、マンチカン等。
③ セミフォーリンコビーとオリエンタルの中間程度の体型で、頭部は丸みのあるくさび形、胴は筋肉が発達していてずっしりとした体型。成猫の体重は2.5kg〜6.5kgほど。代表的な品種はアメリカン・カール、エジプシャン・マウ、オシキャット、ハバナ・ブラウン等。
④ フォーリン全体的に骨格が細く、胴が長くてスマートな体型だが、オリエンタルほど細くはない。成猫の体重は2.5kg〜6.5kgほど。代表的な品種はアビシニアン、ソマリ、ジャパニーズ・ボブテイル、ロシアン・ブルー等。
⑤ オリエンタル くさび形の頭部で肩幅が狭く、全身が細くてスリムな体型。長くてしなやかな四肢と細く鞭のような尾が特徴的な体型。成猫の体重は2.5kg〜5.5kgほど。代表的な品種はシャム、オリエンタル・ショートヘア、ターキッシュ・アンゴラ、バリニーズ、コーニッシュ・レックス等。
⑥ ロングアンドサブスタンシャル胴が長くて胸幅が広い、がっしりとした大型の体型で、前述の5区分には属さないものがこの区分に分類される。成猫の体重は3kg〜6kgほど。大きな個体の場合は7kg〜10kgになる猫もいる。代表的な品種はノルウェージャン・フォレストキャット、メイン・クーン、ターキッシュ・バン、バーマン、ラグドール、サイベリアン、ベンガル等。

上記の分類で見ると、大型の猫の多くは、ロングアンドサブスタンシャルに分類される品種に多いようです。

大型の純血種で飼いやすい品種

猫3匹

では、具体的に大型の純血種で、なるべく飼いやすそうな品種を3種類ご紹介していきます。

メインクーン

米国メイン州が発祥の地で、尾のダーク・タビーの模様がアライグマに似ているので「メイン州のアライグマ」と呼ばれているそうで、メインクーンのクーンは、ラクーン(アライグマ)からきているのだそうです。長毛種で、顔や胴が長く、厚くて粗い被毛に覆われ、胴から脇にかけての被毛が特に豊かです。尾もふさふさして野生的な、骨太の中型〜大型の猫です。また、尾は少なくともボディと同じ長さがあるのも特徴の一つです。オスでは7kgになる猫もいます。ギネスブックで世界一大きなイエネコに認定された猫も、メインクーンでした。体格は大型ですが、温和で気立てが良く、飼い主に忠実で良くなつきます。また、愛情深くて人懐っこく、飼い主だけではなく、来客にも愛想良く振舞う、賢くて外交的な性格です。毛色や模様に制限はなく、ブラウンタビー、レッドクラシックタビー、ブルー、シルバーマッカレルタビー、ブラック、ホワイトなど、30種類ほどあります。

ラグドール

ペルシャ、バーミーズ、バーマンを交配して作出されました。セミロングで柔らかい被毛を持っており、首回りに豊富な毛があるのが特徴です。猫の中では最も大型の種で、筋肉質な体で重く、10kg近くにもなります。そして、成熟するのに3〜5年の期間を要します。また、ラグドールの目は鮮やかなブルーをしています。抱かれると体の力を抜いてだらりとする姿から「ぬいぐるみ」を意味するラグドールと名付けられました。性格もぬいぐるみのようにおとなしく、おっとりとしていて鳴き声も小さくて控えめです。また、愛情深くて人が好きな性格で、飼い主の言うことをよく聞き、子供にも寛容です。ただし、体格にふさわしく、堂々としていて怖いもの知らずのため、怪我をすることがありますので、飼い主さんが気をつける必要があります。登録団体によって認められる毛色が異なり、パターンにはポイントカラー、バイカラー、ミテッドなどが認められていて、シール、ブルーが人気です。

ノルウェージャン・フォレストキャット

美しいロングヘアのダブルコートを持ち、首回りから胸部にかけての襟毛、後肢の半ズボンのような飾り毛、足先や耳の飾り毛がふさふさしているのが特徴です。がっしりとした骨格で筋肉質、野性味にあふれた中型〜大型の猫です。また、木登りを得意としています。雄だと、5kg〜7kgになり、成熟するのに約5年を要します。好奇心が旺盛で、遊び好きな性格です。また、犬や子供と一緒だったり、初めての体験だったり、新しい環境であったりしても、大抵の状況に順応でき、静かで機嫌よく対応します。愛情深くて社交的なので、まるで犬のように人を玄関まで出迎えたりもします。毛色はチョコレート、ライラック、ヒマラヤンパターン(体の末端部が濃い色になる)、そしてこれらと白の組み合わせを除く全ての色があります。

大型の猫を飼う場合に注意すべきこと

猫

大型の猫には、長毛種が多いという傾向があります。長毛種の猫は、セルフグルーミングにより抜け毛をたくさん飲み込んでしまい毛球症になりやすいので、短毛種の猫と比べると、飼い主さんによるマメなブラッシングやシャンプーといった被毛のお手入れが必須です。また、大型の猫は、成熟するまでに年数がかかるという傾向があります。通常の猫は1年ほどで成熟しますが、大型の猫は、2、3年〜5年を要します。また、平均寿命は普通の猫(16歳程度)よりも短く、11〜14歳程度です。その分飼い主さんのサポートも必要になります。大型の猫は、当然体が大きいので、日常で使用する日用品のサイズも気をつけなければなりません。

トイレ、ハウス、ブランケット、キャリーバッグ、ブラシ等、さまざまな日用品が、通常の猫用サイズでは小さすぎますので、気をつけましょう。また、キャットタワーや遊び場等も、十分な広さや頑丈さが求められます。万が一の場合には、猫と一緒に避難をしなければならない事態になるかもしれません。その時に、大型猫を連れて避難をするのは、普通の猫と一緒に避難するよりも大変です。日頃からいざという時に備え、シミュレーションをしておくなど、十分すぎるくらいの心構えと準備をしておきましょう。

まとめ

猫

大型の猫は、長毛種が多く、体が大きいだけではなく普通の猫以上に飼い主さんのサポートを必要とします。日々の暮らしの中で、そのサポートを休むことはできませんので、想像していた以上に大変だと思ってしまうかもしれません。しかし、今回ご紹介したように、体は大きくても、とても性格の良い、人と一緒に暮らすのに適した品種もいます。せっかく出会うことができたのですから、その出会いを大切にして、最後まで一緒に、楽しく元気に過ごしてくださいね!また、大型種なので大きくても問題ないと思い込み、適正な体型を超えて大きくしすぎないように気をつけましょう。カタログ等の記載ではなく、その猫に相応しい体型を維持して、健康に過ごせるように気をつけてあげましょう。

関連記事一覧