猫の喧嘩3つの理由!危険性と予防策

大きな声で怒鳴り、威嚇しあう猫たちを目にしたことが一度はあるかもしれません。路地裏、駐車場…もしかしたら、飼い猫同士の喧嘩でも。私は多頭飼いをしていますが、先住猫がメスで穏やかだったのと、後輩猫は子猫でしたので喧嘩らしい喧嘩を家の中で目にする機会はありませんでした。しかし、野良猫たちの喧嘩は夜中の駐車場で何度か見かけたことがあります。はじめて猫の怒鳴り声を聞いた時には、子供の叫び声かと驚いたものです。昼間、ブロック塀の上を優雅に歩く姿や、日向で安らかな顔で昼寝をしている彼らからは、あまりにかけ離れた姿でした。なぜ、普段はマイペースで穏やかな猫たちが、あんなに激しく争うのでしょうか。猫の喧嘩の原因や、対策についてご紹介致します。

猫同士の喧嘩の理由3つ

猫喧嘩

「これはもしや、猫の喧嘩かな?」なぜ猫の喧嘩は起きるのでしょう。そして、彼らは何のために争っているのでしょうか。

縄張り争い

「縄張り」とは、猫が自分のニオイを残すことで、他の者が侵入してくるのを拒む領域の事です。「テリトリー」とも呼ばれます。室内飼いの猫は、家具や壁に身体を擦り付けて自分のニオイをつけることが多いです。放し飼いの猫や、野良猫はニオイの強いおしっこをまき散らす、“スプレー”と呼ばれるマーキング行動をとります。室内飼いの子でも、部屋の中におしっこでマーキングをしてしまい困っている場合があるかもしれません。また、縄張り意識はメスよりもオスの方が強く、範囲も広い傾向があります。猫たちは、自分の縄張りを守るために時には争い合うことがあるのです。室内飼いの場合には、それぞれの専用場所を作ってあげる事で安心する場合もあります。

メスを巡った争い

春先から夏にかけて、または冬の終わりから春にかけては一般的に猫の発情期です。発情期は、オスが非常にナーバスになる時期でもあります。より多くのメスとの間に子孫を残したいオス達は、目の前の1匹のメス猫を巡って、複数のオスで争い合うのです。オス猫は早ければ生後6か月頃には精巣の機能が成熟し、交尾が可能になるといわれています。そのため、生後6か月を過ぎたオス猫を放し飼いにしていたりする場合には、発情期の喧嘩に巻き込まれる可能性もあります。

猫同士の相性が悪い

多頭飼いの場合など、2匹目以降に迎えた猫と先住猫の相性が悪いことがあります。一般的に好ましくない組み合わせとしては、先住猫がオスの成猫で、新しくオスの成猫を迎えた場合です。先述した通り、オス猫は縄張り意識が強いため、オス同士の組み合わせでは家の中で喧嘩が起きてしまいやすいです。お互いに子猫であった場合には、オス同士であってもじゃれ合いながら良好な関係を築けることが多いようです。また、先住猫がメスの場合の方が、後輩猫とのトラブルは少ない傾向です。

猫の喧嘩ルール

猫喧嘩

実は平和主義な猫。なるべくなら殴り合いの喧嘩はしたくないのです。そのために、猫の喧嘩には一定のルールがあるようです。やむを得ず殴り合いの喧嘩に発展する場合も、実はそこに行きつくまでの過程があったのです。

にらみ合いながら優劣をはかる

まずは、お互いがにらみ合いながら決着をつけようとします。猫は、互いを見るだけで優劣を見極められるのです。それは体格の差であったりします。優勢の猫は腰を高く上げて強気に威嚇します。いっぽう、劣勢の猫はうずくまるように姿勢を低くするのが「負け」のサインです。こうなれば、お互いの勝敗は決したので、これ以上お互いに危害を加えることはありません。

いよいよ怒鳴り合い、殴り合いの喧嘩へ

にらみ合いでも決着がつかなかった場合、やむを得ず殴り合いに発展します。ここからはお互いに大きな声で威嚇しあい、激しい猫パンチを繰り出したり、取っ組み合ったり…。どちらかが降参するまでこの戦いは続きます。やがて、どちらかがギブアップをして逃げる、または、うずくまって攻撃をされても返さなくなります。それが、「負け」のサインです。するとやはり、優勢だった猫も攻撃を止めて、負けた猫は去っていく…。これでようやく、猫同士の喧嘩が終結するのです。

喧嘩での危険性

猫の喧嘩

猫同士の喧嘩も激しくなると、負傷することもしばしばあります。怪我をすることでどのような危険性があるのでしょうか

噛みキズ

猫の犬歯は細長く鋭いです。噛まれてしまった場合、傷口が目立ちにくく見逃してしまうことがあります。気づかずに放置しておくと、皮下に入り込んだ細菌などにより炎症・化膿してしまうことも。気づいたらなるべく早い処置をしましょう。
また、噛まれたことで耳がかけてしまうことも。

引っかきキズ

室内飼いの猫は爪を綺麗に切り揃えていることがほとんどでしょう。しかし、野良猫などは伸びたまま尖った鋭い爪をしています。噛みキズほど深くはなりにくいものの、やはり細菌感染などの心配も。
また、目などに当たってしまうと失明のおそれもあるため、こちらもすぐに処置をし、獣医師に診てもらいましょう。

感染症

喧嘩によりキズを負うと、その幹部から感染症のウイルスをもらってしまうことがあります。代表的なもので猫白血病ウイルス感染症、猫エイズ感染症、猫風邪などがあります。病原菌を持つ猫に噛まれる、引っかかれる、またはその猫の鼻水などに接触すると感染してしまいます。これらの感染症を防ぐには、室内飼いをして、野良猫などの病原菌をもつ猫との接触を断つことが一番確実です。また、放し飼いの猫でも去勢をしていない猫の方が喧嘩をしやすいため、発情期が来る前に去勢手術をするのもひとつです。また、年に一度のワクチン接種も忘れずに行いましょう。ただし、予防接種をしたからといって、すべての感染症にかからないわけではないので注意が必要です。

・外部の猫と喧嘩をすることで、感染症などをもらってしまう危険性があります。
・どんな病気か 

飼い猫同士の喧嘩はやめさせるべき?

猫の喧嘩

噛みつき、猫パンチが炸裂!時には抑え込んで、連続キックをお見舞いすることも。なかなか激しく取っ組み合うのを目撃すると、喧嘩をしているのでは?と心配になってしまいますよね。多頭飼いで子猫から一緒にいる猫の場合は、じゃれあっている場合がほとんどです。猫はじゃれ合う中で、力加減を覚えていきます。また、じゃれ合うことでお互いの距離感をはかり、ストレスの発散をしているのです。そのため、猫同士が取っ組み合っていても、無理に止める必要はありません。むしろ、むやみに飼い主が手を出してしまうことで、猫同士の関係がこじれてしまう危険性も。

とはいえ、じゃれ合いの域を超えてあまりに激しく、怪我をする恐れがあるときにはストップを入れるべきでしょう。仲裁に入る際も、大きな声で怒鳴ることや、猫に手を挙げてしまうことは控えましょう。猫を怯えさせてしまい、飼い主との関係にも亀裂が生じかねません。仲裁の仕方としては、パチンと手を叩くなどして、大きな音を立てて猫を驚かせてみましょう。お気に入りのおもちゃなどで気を引いてみるのもおすすめです。気がそれてしまえば、激しい取っ組み合いも一時休戦となることがほとんどです。

まとめ

飼い猫たちが室内で激しいじゃれ合いをすると、猫同士に傷がつくだけでなく、家具や床に爪痕が残ってしまう事もあります。予防策として、猫の爪はこまめに切り整えてあげるようにしましょう。想像以上に、ネコの爪はすぐに伸びてしまいます。また、去勢前の猫は発情期などで気が立ちやすくなることもあります。外部の猫と喧嘩になれば感染症になる危険がありますし、室内で飼い猫同士の喧嘩になってもケガの心配がつきます。しかし、飼い主側がきちんと対策をしてあげることである程度防げることもあるので、まずは出来ることからの予防をしていきましょう。

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