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猫と一緒に暮らすのであれば知っておくと良い猫の生態4選

猫と人は異なる動物です。仲良く幸せに暮らしていくためには、人が猫の生態を理解する必要があります。今や常識となっているような猫の生態も多いですが、さらに一歩踏み込んだ観点で、猫の生態に関する情報を紹介します。これから猫と暮らしていく上での参考にしてください。

猫の生態を知ることでもっと深い仲になれる

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猫は、ペットとして私たちの生活の中に深く入り込んでいますが、同じようなポジションにいる犬と比べると、はるかに野生の姿を残している動物です。そのため、猫の生態を知ることで、猫の気持ちを汲むためのサインを見逃さずにすむのです。また、猫の生態を知ることで、勝手な思い込みで猫のために良かれと思ってかえって猫を不幸にする、ということも避けられます。人と猫とは、体の構造、五感の使い方など、異なる点も多いですが、お互いの意思疎通ができればとても深い絆を結べるのです。猫と一緒に暮らしている、またはこれから一緒に暮らそうと思っている方は、猫の生態についてよく知っておいた方が良いとは思いませんか。そこで、今回は猫の生態の中でも、今や一般的になった情報から一歩踏み込んだような情報を中心にご紹介します。

厳選!知っておくと良い猫の生態4選

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ネコサチのサイトを読んでくださっている皆さんは、既に猫の生態について色々とご存知のことと思います。例えば、下記に挙げるようなことは、きっと既にどこかで読んだり聞いたり、実際に目にされていることでしょう。

① 高い所や狭い所に好んで行きたがる(入りたがる)
② 爪を研ぐことで古い層を剥がして鋭い爪を維持している
③ 夜行性で夕方や明け方に活発に行動する
④ 猫は群れではなく単独で行動する動物である
⑤ 多頭飼いで一緒に暮らしている猫同士や自分自身でグルーミングをする
 ⑥ 自分の縄張りを守りながら生活している

そこで、今回は少し視点を変えてご紹介する項目を選んでみました。へぇっと思ったり、一緒に暮らす環境を安心して提供でたり、より仲良くなったりできるきっかけとなるような項目を選びましたので、ぜひ参考にしてください。

1、猫は誰のことも猫として扱う

猫は、出会ったすべての脊椎動物に対して、まずは同じ猫の仲間とみなします。そのため、相手が誰であろうとも、猫として接するのです。ただし、一つだけ例外があります。それは、出会った相手が猫にとって「獲物だ!」と認識されるような行動をとった場合です。つまり、出会った相手がネズミや小鳥であったとしても、彼らが猫にとって「獲物だ!」と認識されるような行動を取らずにいれば、猫は彼らを襲わないのです。それは、人に対しても同じです。猫が人と出会った時に取る行動も、猫同士が出会った時の行動と全く同じなのです。基本的には、体の前部から後部へとかけて、匂いを嗅ぎます。

最初の接近場所は、鼻先です。自分の鼻先を相手の鼻先に向けるのです。猫は、相手の鼻をどのように認識しているのでしょうか。それは、「目と目の間にある、突出している場所」です。ですから、もしあなたが初めての猫に会った時は、顔を猫の目線の高さに合わせてあげてください。そうすると、きっとその猫はあなたの鼻先に自分の鼻先を近づけて、あなたの匂いを嗅ぐことでしょう。でも、初めて会った猫に顔を近づけるのは、ちょっと怖いですよね。もしも、顔を近づけることができない場合は、指先をそっとその猫の鼻先に近づけてあげてください。

目の間にはなくても、指先は突出しているものなので、そこに反応して指先の匂いを嗅いでくれます。そして、猫があなたと親しくても良さそうだと思ってくれた場合は、あなたの足に自分の脇腹を擦り付けて挨拶してくれることでしょう。

2、猫が獲物を認識するサイン

せっかく猫と仲良くなろうとしても、あなたが猫にとって「あいつは獲物だ!」と思わせるような行動をとってしまったら台無しですよね。では、猫はどのような事をサインにして相手を獲物だと認識するのでしょうか。相手が獲物だと認識する主な「刺激」を下記にまとめます。特に②は、猫と遊ぶ時のおもちゃの動かし方の参考にすると、良いでしょう。

① 聴覚:獲物を捕獲する欲求を呼び覚ます
猫は、きしむ音、ひっかく音、ネズミの鳴き声のような声を聞くと、獲物を捕獲する欲求が呼び覚まされます。
② 視覚:獲物への接近を引き起こす
猫は、あまり大きすぎない物が、横から猫に向かって来るか、または猫から離れるように動くと「獲物だ!」と判断し、獲物に接近しようとします。つまり、忍び歩き、忍び寄り、待ち伏せ、飛びかかり、捕らえるというような行動をするのです。
③ 触覚:獲物を仕留めるための「噛みつき」を引き起こす
猫は、口の周囲のヒゲで捕らえた獲物の体表を探り、毛皮状だと認識すると、仕留めるために相手の喉に噛みつきます。「殺しの噛みつき」というやつです。文字で表現するとモタモタしているように感じますが、猫の判断は瞬時に行われます。
④ 視覚:「捕らえる・仕留める・運ぶ」ための獲物の部位を決める
 猫は、獲物の体の形状から、獲物を捕らえる時や、仕留める時に噛み付く場所や、倒した獲物を運ぶ時に咥(くわ)える場所を判断します。これらは、いずれも獲物の「首」なのですが、獲物の体の形状の「頭と胴体の区切り」を見つけ、そこに噛み付いたり咥えたりするのです。

ちなみに、猫は上から急速に接近する大きなものに対して恐れの気持ちを抱きます。飼い主さんには猫を怖がらせるつもりがなくても、このような動作をしてしまうと猫を怖がらせてしまいますので、気をつけましょう。

3、猫は猫同士よりも人との間により深い信頼関係を築く

猫は、自分がよく知っている人を、その身振りや声と共に、顔から見分けています。そして、前述の通り、人とも猫同士のように付き合うことができます。猫が人に対して行う「頭を差し出す」「脇腹を擦り付ける」「舐める」「鼻で調べる」などは、猫同士の付き合いで行う行動と同じなのです。猫は、大人になると子供の頃とは異なり、仲間とは距離をとって自分で自分の身を守り、縄張りを守りながら生活するようになります。にもかかわらず、人と一緒に暮らしている猫は、大人になっても人と親密な関係で暮らしています。なぜなのでしょうか。猫の場合、状況により子供の頃のような母子の絆が薄れずに保たれることがあります。

猫以外の哺乳類でも、子供時代の衝動的行為は消え去ってしまう訳ではなく、大人になってからも時折出て来ることがあるのですが、猫の場合、母子の絆が保たれているとしたら、大人になっても子供的な衝動的行為が出てもおかしくなさそうですよね。人は、猫にとって猫的な付き合いができる程度には同種の仲間であっても、防御などの大人特有の反応を引き起こすほどには猫的ではない存在なのです。そのため、人側が猫をどう扱えば良いのかを知っており、必要な感情移入をできるのであれば、猫の子供的な衝動的行為の気分を引き出すことができ、永続的な絆を生むことができるのです。

4、猫は完全室内飼いの方が幸せな理由

猫は犬と違い、散歩をさせる必要がありません。自由に外出させる必要もありません。時々、「猫を家の中に閉じ込めておくのはかわいそうだ」と考えている飼い主さんがいらっしゃいます。猫を人に置き換えれば、その気持ちも理解できますが、猫にとっては、実はそんなことはないのです。猫の視力は人で言うと近眼の人と同じようなものなので、おそらく外の景色を見て楽しむということはないでしょう。それどころか、猫はとても保守的な動物で、毎日決まった時間に決まったことをして過ごすことに、安心と幸せを感じる動物なので、特に外に出たいと思ってはいないのです。

もし自由に外出できるようにした場合、外も猫の縄張りになりますので、猫は毎日縄張りの見回りに出かけるでしょう。その時に他の猫と喧嘩をしてけがをしたり、病気をうつされたり、交通事故で亡くなったりする可能性を考えてみてください。猫は、飼い主さんが衛生的で遊びも含めた快適な環境を用意してあげることができれば、外に出なくても十分に幸せな生活が送れるのです。

まとめ

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猫のことを知れば知るほど、猫にとっても飼い主さんにとっても、楽しくて幸せな時間を持つことができます。そして、世の中はまさに猫ブームと言えるような時代になりました。ブームに乗って安易に猫と一緒に暮らし、次々と流行の猫に乗り換えるというような飼い主さんは、猫の方で御免被りたいでしょうが、本当に猫と楽しく暮らしたいと思っている飼い主さんにとっては、沢山の情報が手に入る良い時代になったのです。情報には、「良い(正しい)情報」と「悪い(正しくない)情報」の二種類がありますが、それらをうまく見極めて、正しい情報を参考に猫とより深い絆を築いて、仲良く幸せに暮らしていきたいものですね。

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