猫とりんご

猫にりんごを食べさせても良い!与え方と注意点

猫は肉食性だと知ってはいるものの、一緒に暮らしている犬だって食べているし、健康にも良さそうだし、あげたいけれども大丈夫なのかしら、などと思っている飼い主さんもおられる事でしょう。猫にりんごを食べさせても大丈夫なのか。その場合、どの程度をどのように与えれば良いのかについて、みてみましょう。

りんごを猫に食べさせても良いの?

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「一緒に暮らしている犬がりんごをよく食べるのだけれども、猫にもあげて良いのかしら」、「りんごは健康に良い食べ物だから、猫と一緒に食べたいけどあげても良いのかなぁ」などと思っている飼い主さんもおられることでしょう。一緒に暮らしているみんなで同じものを食べるというのは、飼い主さんにとっては安心だし嬉しいことだと思います。しかし、ご存知の通り、猫は完全肉食性の動物です。猫にりんごを食べさせても良いのでしょうか。

栄養面から見た、猫にとってのりんごの必要性

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人にとって、りんごは健康に良い食べ物です。それならば、猫にとっても良いのではないかと思われる飼い主さんも多いことでしょう。栄養面から、猫にとってのりんごの必要性をみてみましょう。

ビタミンC

人は、ビタミンC(L―アスコルビン酸)を体内で作る事ができません。そのため、人にとってはビタミンCを摂取できる食品はなくてはならないものです。しかし、実は多くの哺乳類は、体内でビタミンCを作る事ができるのです。猫も体内でビタミンCを作る事ができます。そのため、ビタミンCが含まれているからといって、あえてりんごを猫に与える必要性はありません。

カリウム

カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を促す、筋肉を正常な状態に保つなど、体のために重要な役割を果たします。しかし、カリウムが多すぎても少なすぎても、高カリウム血症や低カリウム血症といった病気を引き起こします。特に、心臓病で投薬治療中の猫は、カリウムの摂取量には十分な注意が必要です。いずれにしろ、猫のために作られている総合栄養食には、猫にとって必要なカリウムが摂取できるように配合されています。あえてりんごからカリウムを摂取させる必要性はありません。

ペクチン

ペクチンは増粘剤としてウエットフードによく使われています。可溶性食物繊維による整腸作用が期待されますので、便秘の解消を目的として、便秘で苦しんでいる猫にりんごを与えるというのは、効果が期待できるでしょう。しかし、この場合も、あえてりんごにする必要性は低く、動物病院で整腸作用のあるフードやサプリなどを紹介してもらう方が安全です。

ミネラル

りんごは、上記の他にもナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分を含んでいますが、これらのミネラルも、あえてりんごから摂取させる必要性はないと言えるでしょう。

りんごは猫に食べさせる必要のない食べ物

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猫のために手作り食を与えている飼い主さんにとって、果物は安心できる食材として人気があるようです。飼い主さんと同じものを猫に食べさせる事で、安心できるという気持ちはよく分かりますが、雑食性の人と完全肉食性の猫が共通して食べられる食材というのはそんなに多くはありません。また、犬がりんごを食べているので猫も大丈夫だろうと思われるかもしれません。犬も肉食性なのですが、雑食性に近いので、猫よりも犬の方が人の食性に近いと言えるのです。結論として、猫にりんごを食べさせる必要はありません。しかし、食べさせてはいけない食べ物だという訳でもありません。では、どの部分をどの程度であれば食べさせても大丈夫なのかについて、みていきましょう。

りんごの食べさせ方

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完全肉食性の猫の体は、肉を消化するための作りをしています。そのため、植物性の食べ物をうまく消化することはできません。まずは、そのことを念頭に置いておきましょう。りんごをたくさん食べさせると、下痢を起こしたり嘔吐したりする事があります。猫にりんごを与える時には、まず量に気をつけてください。人にとっての一切れ(8分の1)はほんの少しに感じるかもしれませんが、猫にとっては一切れでも多すぎます。

1日最大でも大さじ1杯が目安だと考えてください。初めて食べさせるときは、小さじ1杯程度に留めておき、様子を見るようにしてください。次に、猫に与える時のりんごの形状です。大きいかけらのまま食べさせてしまうと、消化不良を起こしやすいですし、場合によっては喉に詰まらせてしまうかもしれません。小さく切るとか、薄くスライスするとか、すりおろしてペースト状にするなどの形で与えるようにしましょう。

食べさせてはいけない部位

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猫に与えても良いのは、りんごの果実の部分のみです。他の部位を与えるのはやめましょう。では、なぜ与えてはいけないのかについて、みていきます。

りんごの皮は、果実の部分以上に消化しづらい部位なので、消化不良を起こしやすいため、猫に与えるのはやめましょう。

種と葉

りんごの種と葉には、アミグダリンという物質が含まれています。アミグダリンは、消化される過程で青酸(シアン化水素)を発生します。青酸を大量に摂取すると、嘔吐、痙攣などの中毒症状を起こします。人が食べた後のりんごの種を、おさらに出しっぱなしにするなどという事がないように、注意が必要です。りんごだけではなく、バラ科の植物の種や葉にはアミグダリンが含まれている事が多いので、猫に与えてはいけません。具体的には、梅、杏、梨、桃、びわなどです。また、未成熟の場合は、果肉にもアミグダリンが含まれています。一般家庭にはあまりないとは思いますが、未成熟のりんごの果実も、食べさせてはいけません。

まとめ

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しつこいようですが、猫にとって、りんごは必要な食べ物ではありません。決して食べさせてはいけない物という訳ではありませんが、あえて食べさせる必要もない物です。そのことを十分に理解した上で、どうしても食べさせたい場合には、今回の記事を参考にして、適量を適切な形状で与えてください。それにより、飼い主さんや猫が快適に暮らせるのであれば、それは嬉しいことだと思います。また、あげるつもりはなかったのに、飼い主さんが目を離している隙に、猫がりんごを食べてしまったという場合は、慌てずにどの部分をどのくらい食べたのかについてを確認してください。

万が一、りんごを食べた猫が嘔吐をしたり下痢をしたり、フラフラしたりするような事があれば、動物病院に連れて行き、りんごのどの部位をどのくらい食べたのかをきちんと伝えて、診てもらってください。飼い主さんと愛猫が、いつまでも健康で、幸せに暮らせますように!

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