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猫の尻尾の4つの役割と尻尾の動きで見る11パターンの猫の気持ち

猫と一緒に暮らしていても、なかなか猫の気持ちは理解できないものです。猫が言葉を話してくれたら良いのにと思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。でも、猫は尻尾で自分の感情を表しているのです。尻尾が表している猫の気持ちについて、みていきましょう。

尻尾には猫の気持ちが良く表れる

白猫

尻尾が短い品種や尻尾のない品種もいますが、大抵の猫は尻尾が長く、ピンと上に向かって真っ直ぐに立っていたり、ボワっと大きく膨らんだり、勢いよく大きく振られたりと、さまざまな動きをしています。これらの尻尾の動きは、実は猫の感情を表しているのです。言葉でコミュニケーションを取れない猫ですが、尻尾の様子を見る事で、猫の気持ちが分かるのです。

猫にとっての尻尾の役割

猫

そもそも、猫にとって、尻尾はどのような役割を持っているのでしょうか。感情表現の他にも役割があるのでしょうか。

1、バランスの維持

猫が走る時、ジャンプをして高い所に上る時、逆に高いところから降りる時、枝などの細い所を歩く時などは、尻尾で体のバランスを維持しています。

2、防寒

冬の寒い日に、猫が丸まって尻尾をマフラーのようにして眠っている姿を見かけることが、よくあります。猫の尻尾は、見かけよりもかなり暖かいようです。たしかに、ノルウエージャン・フォレスト・キャットとか、メインクーンなどの寒冷地生まれの品種は、ふさふさした暖かそうな尻尾をしています。

3、マーキング

猫は、臭腺から出る皮脂を擦り付けて自分の匂いをつけ、縄張りを主張します。この行為をマーキングと言います。臭腺は、額や耳の付け根、顎の下、肉球、尾の付け根などにあります。飼い主さんが外出先から帰宅すると、猫が飼い主さんの足にすり寄ってきて、体をこすり付けたり、尻尾を飼い主さんの足に絡ませたりすることがあると思いますが、それは飼い猫が飼い主さんにマーキングをしているのです。猫が、飼い主さんを自分の仲間だと認めてくれている証拠ですね。

4、コミュニケーションツール

猫も鳴くことで意思表示を行いますが、これは猫本来のコミュニケーションというよりも、言葉でコミュニケーションをする人に合わせてくれた結果だそうです。では、本来はどのような方法でコミュニケーションを図っているのでしょうか。それは、瞳やヒゲ、姿勢などです。そして、遠くから見てもはっきりとわかる尻尾が、猫の感情表現に大いに役立っているのです。

尻尾の動きで見る猫の気持ち

猫

猫の尻尾の動きで猫の気持ちを把握できれば、愛猫とのコミュニケーションもスムーズに行えます。代表的な物をご紹介しますので、日頃の愛猫の気持ちを知る上で、大いに参考にしてください。

1、尻尾をまっすぐ上にピンと立てている

ご機嫌で友好的な感情の時や、嬉しい時のサインです。子猫が母猫に近づくときに、このポーズをとっています。母猫が仔猫のお尻を綺麗に舐めてくれることの名残と言われていますが、愛猫が尻尾をまっすぐ上にピンと立てて近寄ってきた時は、愛猫が飼い主さんに友好の気持ちを示しているサインです。飼い主さんも、友好的に応えてあげましょう。

2、上に立てた尻尾をさらに背中の方に弓状にしならせている

上に立てた尻尾をさらに背中の方に弓状にしならせている場合は、猫がとても興奮しているサインです。遊びに夢中になって「絶好調!最高に楽しい〜!」という状態という訳です。

3、全身の毛とともに尻尾の毛も逆立てて大きく膨らませた状態で立てている

全身の毛とともに、尻尾の毛も逆立て、尻尾を大きく膨らませた状態で尻尾を立てている場合は、威嚇のサインです。口を大きく開け、シャーッという息の音を出すことも多いです。この時の猫は、威嚇をしていますが不安の感情が大きい状態です。猫は元々不要な争いを好みません。猫の不安の対象を見つけて、取り除いてあげましょう。

4、尻尾が弧を描いて先端が下を向いている

前述の状態は、不安な気持ちが大きい状態での威嚇のサインでした。尻尾が弧を描いて先端が下を向いているという状態は、攻撃的な気持ちが大きい状態での威嚇のサインです。この時、尻尾の先端をわずかに振っている場合もあります。いずれにしろ、攻撃的な気持ちが強い状態なので、下手にこの状態の猫に近づくのは危険です。

5、尻尾を後肢の間に挟んでいる

尻尾を後肢の間に挟んでいる時は、恐怖で萎縮しているサインです。「怖いので、なんでもします!」という服従を示すサインなので、オス同士の喧嘩で片方がこのポーズをとると、それ以上喧嘩を続けることはありません。ただし、「窮鼠猫を嚙む」ではありませんが、あまりにひどい恐怖は猫の正気を失わせますので、このように恐怖に慄いている猫に無造作に近づき、無理に抱き上げたりすると、噛まれることもありますので、気をつけてください。

6、尻尾を小さく早めに振る

尻尾を小さく早めに振っている時は、不安や動揺のサインです。大きな音がした後などに見られるポーズです。こういう状態の猫は、不安でドキドキしていて落ち着いていない状態なので、静かにしてそっと見守ってあげましょう。

7、尻尾の先をかすかに振る

窓の外に鳥が現れたなどで、獲物を狙っている時に、尻尾の先だけをかすかに動かしていることがあります。また、何かを考えている時にも尻尾の先だけをかすかにピクピクとさせます。

8、尻尾を大きくパタパタと振る

尻尾を鞭のように大きくパタパタと振っている時は、猫が苛立っているサインです。猫と犬はうまくコミュニケーションが取れないと言われるのは、この動作が犬と猫では正反対の意味を表しているからです。つまり、犬が尻尾を大きくパタパタと振っている時は、猫とは正反対でご機嫌な時なのです。猫がこのような状態の時は、とてもイライラしていますので、あまり猫を構わずに、そっとしておいてあげましょう。

9、リラックスしている状態で尻尾の先端をわずかに少しだけ振る

猫がとてもリラックスしていて、何もしたくない時に呼ばれたり子猫に遊ぼうとつきまとわれたりした時にする仕草です。飼い主さんが愛猫の名前を呼んでも無反応なまま寝ている場合、尻尾の先を見てみてください。先端がかすかに揺れているかもしれません。それは、愛猫があなたに返事をしているという事なので、広い心で受け止めてあげましょう!

10、尻尾を体に巻きつける

猫が犬のお座りのような状態で座っている時に、尻尾が前肢に巻きついたような状態の時は、猫がリラックスしているサインです。その場所で、そのままの状態でしばらくくつろごうとしている時なので、あまり邪魔はしないであげましょう。

11、尻尾を下にダランと下げている

猫が落ち込んでいる時や、具合が悪い時のサインです。猫が尻尾を下にダランと下げていたら、体調不良が原因の事がありますので、注意深く様子を観察してください。

猫の尻尾、触っても大丈夫?

猫のしっぽ

猫の尻尾はよく動き、感情を表してくれる事が分かりました。くるくるとよく動く可愛い尻尾を、つい触りたくなってしまう飼い主さんもいる事でしょう。猫の尻尾は神経系を司っている脳や脊髄から一連に繋がっています。尾の付け根の尾骨には尾骨神経があり、骨盤神経、陰部神経、下腹神経などの、大切な神経とつながっているので、とてもデリケートな場所なのです。そのため、尻尾を触られるとストレスに感じる猫もいますし、尻尾を引っ張ったりすると、前述の神経系にダメージを与えることもありますので、猫の尻尾には安易に触らないようにしましょう。猫は足音もなく飼い主さんの近くに寄り添ってきますので、うっかり尻尾を踏んづけてしまったりしないように、日頃から足元に注意する習慣をつけましょう。

まとめ

猫

人は言葉を中心にコミュニケーションを取るため、なかなか愛猫の気持ちを理解できずにやきもきしたり、悲しがったりしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。長く一緒に暮らしていると、だんだんと猫の気持ちが分かってくるものですが、積極的に猫の感情のサインを知ることで、よりスムーズに猫の気持ちを把握する事ができるようになるはずです。そんな時に、本サイトの記事を参考にして頂けると嬉しいです。

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